洛和会丸太町病院 心臓内科
副部長 浜中一郎(はまなか いちろう)
冬になると多くなる病気の代表『心筋梗塞』は心臓に酸素と栄養を供給している血管(冠動脈)が閉塞し、心臓の筋肉組織が死んでいく病気です。
★敵は悪玉コレステロール
心筋梗塞は、突然死の原因にもなる怖い病気で、突然に起こるように見えますが、実は発症までには段階があります。気がつかない間に血管の壁に悪玉コレステロールが蓄積されて硬化が進み、次の段階で突然血栓が形成されて血管が閉塞してしまいます。
★予防策は…?
寒い冬場に発症することが多いといわれています。予防するには@塩分をひかえるなどして血圧をコントロールするA必要ならば服薬するB起床後すぐに激しい運動をしないC夜間トイレに行くときは暖房を入れたり暖かい服装で行く−といった工夫も必要です。★がまん禁物! 早めの受診を…!!
ひとたび冠動脈が閉塞してしまえば、一刻も早く治療をしなければ心筋はどんどん壊れてしまいます。締め付けられるような胸の痛みを感じたり、冷や汗が出るようなことがあれば、すぐに受診することが大切です。
当院では2007年3月に洛和会音羽病院と連携し、新設した洛和会京都血管内治療センターによる診療体制で24時間365日、最新鋭の設備が整った循環器救急の受け入れが可能です。まずは普段からの生活習慣を改善し、動脈硬化の進展を予防することが大切ですが、いざというときにはがまんせず、救急車を呼ぶことが救命につながります。
■お問い合わせ
洛和会丸太町病院 心臓内科 TEL 075(801)0351(代)
■ご予約
洛和会丸太町病院 予約センター フリーダイヤル0120(489)244
(『おとまるクン』2007年12月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。
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