2008年01月12日

第4回らくわ健康教室「小児救急−こんな時は急いで病院へ−」

洛和会ヘルスケアシステムは毎月第3金曜日、はば広い地域の皆さまを対象に京都の市街地・四条烏丸で健康教室を開催しています。
4回目となる12月21日は、洛和会音羽病院 小児科 母子センター所長の島川哲郎が「小児救急−こんな時は急いで病院へ−」をテーマに講演しました。


子どもたちが急な病気にかかっても、どうすれば、あわてないで、適切な対応ができるかをお話します。
まず、日常からしっかり子どもの状態を観察しておいてください。そうすると「何か様子が変だ」「いつもと違う」ということがよくわかります。

気をつけなければいけないのは次のような時です。
1.  遊ばずにじっとしている。
2.  表情に元気、笑顔がない、顔色が悪い、青白い。
3.  水分をとらず、好きなおやつにも手がでない。
4.  呼吸がしんどそうだ。いつもと違う呼吸音が聞こえる。
5.  眠ったままで、起きてこない。またはぐっすり眠れないでいる。
6.  あやしても反応がない。
7.  弱々しく泣く。泣き止んでも元気がない。
8.  嘔吐を繰り返す。
9.  おしっこが出ない。
10.  視線が合わない。目つきがおかしい。
11.  唇の色が悪い。爪の色が青白い。

0712211子どもは自分から症状を訴えることが少ないので、身近な大人が一番の主治医です。直感を大事にしてまずよく観察し、緊急性を判定してください。感染症ならば、学校や幼稚園、保育園への登校、登園が可能かどうかを判断できる知識を持っておいてください。

「発熱」
子どもの救急の半分を占める訴えです。基本的な知識として、正常な体温は一日の中でも変化し、通常朝は低く、午後2時から3時にかけて高くなります。その差は0.5〜1度もあることを知っておいてください。
原因の半分以上はかぜです。ただ発熱は生体の防衛反応のひとつなので、熱だけに気をとられるのではなく、ぐったりしていないか、もどしているか、水分はとれるかも観察してください。
緊急を要するサイン
1. 41度以上
2. 38度以上が5日も続く
3. ぐったりして意識がおかしい
4. 呼吸が苦しそう
5. 痙攣(けいれん)が5分以上続く
6. 生後3月以下赤ちゃんの38度以上の発熱
7. 腹痛や嘔吐を伴う

こんな時は緊急に小児科を受診してください。

「腹痛」
子どもが「お腹が痛い」と言っても、その程度や場所、性質がわかりにくいものです。
1. 泣き方が激しく、泣き止まない
2. ぐったりしている
3. 嘔吐や下痢が複数回
4. 顔色が悪い
こんな時はすぐ受診した方がいいでしょう。
また次の病気は緊急を要します
1. 腸重積
2. ヘルニア
3. 虫垂炎
4. 腹腔内臓器の破裂
5. O157による出血性大腸炎

0712212_2「せき」
こんな時は小児科へ行ってください。ときには気付かないうちに異物を飲み込んでせきをしていることもあります。
1. 呼吸が苦しそう
2. 肩で息をしている
3. 「ゼーゼー」言っている
4. 顔色が悪い
5. 高い熱もある

「けいれん」
びっくりすると思いますが、あわてないで、衣服をゆるめ、吐いたものがあれば、取り除いてください。絶対に指や物を口に差し込まないこと。指がちぎれることだってあります。そして
1. 何時から何分間起きたか
2. けいれんの具体的な症状
3. 熱、過呼吸などを冷静にチェックしてくだい

「けが」
頭を打った時@意識がないA出血しているB嘔吐C顔色や機嫌が悪いなど、このうち一つでも.異常があれば、病院へ行ってください。

ともかくお母さんやまわりのおとなの「なにか変」という直感が重要です。大事にならないよう、少しでも不安を感じた時は小児科を受診して子どもを守ってあげてください。

 

ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

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