〜苦しみ軽減! 内視鏡検査〜
洛和会音羽病院 消化器科
部長 飯沼 昌二(いいぬま しょうじ)
胃カメラは胃の病気の診断にはきわめて大切な検査です。しかし、口から入れる胃カメラは、のどの違和感や嘔吐反射を起こしやすく、気が進まないという方も多いのが実情です。
近年、鼻から入れることができる細い胃カメラ(経鼻内視鏡)が開発されて、当院も導入しています。鼻からのカメラは従来の口から入れるカメラと違って舌の根元に触れることなくカメラを挿入できるので、「オエッ」としにくいのが特徴です。
------------------------------------------------------------------------ 鼻から入れるカメラの長所/短所
★長所
・嘔吐反射が出にくい
・検査中に話せるのでコミュニケーションが取りやすい
★短所
・鼻腔が狭くてどうしても鼻から挿入できない方がいる
・挿入時に鼻痛や鼻血が出る方がいる
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口からの胃カメラが鮮明に病変を見ることができるのに対して、鼻から入れる胃カメラはまだ技術的に少し画像が荒いという難点があります。また病変を見つけたときに、病変の一部を取って検査するために検査用の検体を取りにくい場合もあるので、口からの胃カメラと鼻からの胃カメラをうまく使い分けることが大切です。
検査の選択肢が増えたので、「胃カメラはつらい…」と検査を敬遠されず、早期発見、早期治療のために一度ご相談ください。
■お問い合わせ
洛和会音羽病院
TEL 075(593)4111(代)
(『おとまるクン』2008年8月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
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