〜手のスポーツ外傷〜
スポーツの秋到来! 運動するのによい季節がやってきます。
日ごろ運動していないのに、急激に体を動かして、手や足のけがをしてしまった経験はありませんか?
また部活動などで毎日激しい運動をしていても、突き指や捻挫(ねんざ)に気付かず放置してしまい、完治しにくい例もあります。
運動中の手と足の突然のけがについて、洛和会丸太町病院 整形外科の専門医に聞きました。(⇒足のスポーツ外傷についてはこちら)
洛和会丸太町病院 整形外科
副院長 盛房周平(もりふさしゅうへい)
★突き指してしまったら…
手のスポーツ外傷といえば、やはり指の突き指、捻挫でしょうか。私の幼少のころは「突き指したら指を引っ張れ」と言われていました。今はそんな指導をするコーチはいないでしょう。
突き指したら次のことを迅速に行ってください。
(1)患部を固定して安静にします
(2)痛みと腫れを軽減するために患部を氷水などで冷やします
突き指、捻挫のなかには腱損傷(けんそんしょう)、靭帯損傷(じんたいそんしょう)、骨折も潜んでいます。さらに神経を傷めていることもあります。球技のボールによるものや、体と体がぶつかり合うスポーツによる直撃や転倒によるけがが大半を占めます。
★放っておくと人生を左右することも
軽く指を傷めたという経験はどなたでもあるでしょう。でも甘く見て放っておくと知らず知らずに症状が進化してしまっていることがあります。人によっては競技生命、日常生活、仕事に支障を来し、その後の人生設計を左右することもあるのです。
★早期の受診を!
手術の必要があるのか、手術は要らないがギプスなどで固定する必要があるのか、また手術をしても後遺症が残るものなのか。いずれにしても、早期に専門医にみせることが大事! 関節が固まらず機能障害が起こらないように医師と患者さまが意思疎通を図りながら、できる限り元の状態に戻していくために最善の治療を行います。
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洛和会丸太町病院 整形外科
TEL 075(801)0351(代)
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●洛和会丸太町病院はリハビリテーション医学会研修施設です●
洛 和会丸太町病院は治療後のリハビリテーションにも力を入れており、今年7月、日本リハビリテーション医学会から研修施設に認定されました。この認定はリハ ビリに関する特別な研修を5年以上受け、さまざまな症例を経験していることを認められた専門医が病院にいることを意味します。
(『おとまるクン』2008年9月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。
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