ボクの名前は、おとまる! 病院や施設って、普段は見られないものがいっぱいあるよね。 ボクが、現場で働く人たちにいろいろ質問して紹介するよ。
電車に乗っておでかけのおとまるクン。京阪電車の駅で洛和会ヘルスケアシステムの名前が入った不思議な“箱”を発見。これ、なんだろう?
お・・・おとまるクン
村・・・洛和会音羽病院 京都ER救急救命センター 医長 村井 隆(むらい たかし)
村「その“箱の中身”はAEDっていうんだよ」
お「えーいーでぃーってなあに?」
村「突然の心臓発作で人が倒れたときに、心臓に電気ショックを与えて再び動かすための装置だよ。医者や看護師だけでなく、一般の人でも使うことができるんだ」
お「AEDってほかの駅や病院の中でも見たことあるよ? どうしてこんなにあちこちに置くの?」
村「心臓発作で人が倒れたときは、1秒でも早く治療することが大切だからだよ。AEDがそばにあれば、すぐにその場にいる人が治療を行えるよね。たとえ医者がいる病院の中であっても、電気ショックを与えるにはAEDなどの装置が必要なんだよ」
お「ボクでも使えるの?」
村「AEDの使い方は難しくないし、きちんと使い方を習っていれば子どもでも使えるよ。消防署を中心にいろんな所で、AEDの使い方を含めた救命講習会が行われているので、ぜひ参加して正しい使い方をおぼえてね」
お「いろいろ教えてくれてありがとう!バイバイ!」
村「バイバイ!」
★AED(自動体外式除細動器)とは?
〜Automated External Defibrillator〜
突然の心停止から命を救うための装置です。けいれんを起こした心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻します。音声ガイダンスに従えば、医療知識がない一般の方でも簡単に操作できますが、救命のためには心臓マッサージや人工呼吸も不可欠なため、各地の消防本部や日本赤十字社などがAEDの使用方法も含めた普通救急救命の講習会を開催しています。
■京阪3駅、浜大津アーカスにAED寄贈
洛和会ヘルスケアシステムは2008年8月に京阪電気鉄道株式会社へ、10月には商業施設 浜大津アーカス(滋賀県大津市)へAEDを寄贈しました。京阪電車の設置駅は京阪山科(京津線)、浜大津(同)、京阪石山(石山坂本線)の3駅です。寄贈に先立ち京阪電車、浜大津アーカスの職員の皆さんに、AED使用法などを学ぶ「普通救命講習」を受講していただきました。
当会では病院周辺の交通機関や商業施設にAEDの寄贈を行い、社会、地域貢献に力を注いでいます。
〜皆さまからの疑問・質問を大募集!〜
病院のスタッフに日ごろ、疑問に思っていることを質問してみませんか? そのジャンルの専門家がお答えします。
今回は宇治市にお住まいのO・Mさん(40歳女性)からの質問を元に構成いたしました。ご質問、ありがとうございました。
お問い合わせ先
〒607-8062 京都市山科区名神京都東インター横 アールプランニング
FAX 075(501)4583
E-mail kouhou@rakuwa.or.jp
※すべての質問にお答えできない場合もございます。ご了承ください。
(『おとまるクン』2008年11月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。
■広報誌「おとまるクン」についてのお問い合わせは
アールプランニング TEL 075(593)7789 まで