2008年11月29日

第15回らくわ健康教室「七福神の健康診断―中高年の脳の病気を診るー」

洛和会ヘルスケアシステムは毎月第3金曜日、幅広い地域の皆さまを対象に、京都の市街地・四条烏丸で健康教室を開催しています。
11月21日は、洛和会神経病理研究センター所長の田中順一(たなか じゅんいち)が「七福神の健康診断―中高年の脳の病気を診る」をテーマに講演しました。


081121tanakajunichi 七福神の信仰は室町時代に京に始まったと言われています。

@ 恵比寿(えびす・大和大路四条、えびす神社)
A 大黒天(だいこくてん・松ヶ崎東町妙円寺)
B 弁財天(べんざいてん・大原来迎院町三千院)
C 毘沙門天(びしゃもんてん・山科安朱毘沙門堂)
D 布袋(ほてい・東山円山町長楽寺)
E 福禄寿(ふくろくじゅ・河原町荒神口護浄院)
F 寿老人(じゅろうじん・寺町竹屋町行願寺・革堂)となっています。
この特徴的な7人が健康診断にやってきたら、どうなるか。脳の病気を中心に診てみましょう。

人間の成人男子の脳の重さは、ざっと1350g、女性は1220gほどです。動物の脳の大きさは身長に比例しますが、大きいから優秀というものではありません。なにしろ、人の脳には140億個もの神経細胞が詰まっているんです。これは一日に10万個づつ100年間使い続けても、あと100億個は残るという膨大なものです。
脳の働きは、大きく分ければ「知覚」「運動をつかさどる意」「愛情、感情などの情」の三つです。活性化させるためには、とにかく話す、聞く、歩くなど体を動かして、スイッチをいれることが大事です。

さて恵比寿さん。中年の男性で、職業としては漁師さんでしょうか。いつも笑顔だが、知能は高くない。診断としては精神発達遅滞です。
大黒天も中年男性で、いつも思い袋を肩に背負っているため、腰痛に悩まされている。診断は椎間板ヘルニア。
弁財天は中年女性。色白で豊満なタイプだが激しい頭痛が続く。診断はくも膜下出血。
毘沙門天は中年のガードマン男性。顔の表情が固く、手足の筋肉がこわばっている。パーキンソン病。
布袋尊は75歳。肥満、高血糖、高脂血症の典型的なメタボリックシンドローム。診断は脳卒中。
福禄寿も高齢で、時々頭が痛み、吐き気も。脳腫瘍か尖頭症。
寿老人も高齢で、物忘れがひどく、計算ができないなどの症状がある。診断はアルツハイマー病。

こんな病気にならぬよう、日頃から注意しましょう。最後に生涯現役、ぼけ知らずの人生へのアドバイスをしましょう。
職業としては、まず、表現に頭を使う、著述業(作家)、画家、作曲家などで、ついで政治家、財界人、料亭の女将さんも現役である限り、ぼけている方は少ないです。共通しているのは社交的で積極的。朗らかで、明るい。気配りが出来て、おしゃべり上手で、友達づきあいが上手等などです。
大事なことは、孤独にならないこと、相手を捜してでもしゃべること。明日の予定はちゃんと持ちましょう。「悠々自適」なんて、ぼけない生活のためには一番よくないですよ。

ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

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