2008年12月19日

音楽療法ってなに?

Otomarunew ボクの名前は、おとまる! 病院や施設って、普段は見られないものがいっぱいあるよね。 ボクが、現場で働く人たちにいろいろ質問して紹介するよ。

洛和ヴィライリオスにやってきたおとまるクン。楽しそうな歌が聞こえてきたよ。今日は音楽会かな?


・・・おとまるクン
・・・洛和会京都音楽療法研究センター 所長 矢野ひとみ(やのひとみ)

0812ongaku「これは集団セッションという音楽療法のひとつなのよ。みんなで歌を歌ったり楽器を演奏することで、心や体の働きを良くする治療方法なの」

「治療方法? 音楽が病気に効くの?」

「おとまるクンは音楽を聴いて、いろんなことを思い出してウキウキしたり、キュンとしたことはない?」

「ある! ある!」

「いろいろな原因で心や体の働きが落ちた方たちに、懐かしい唱歌を歌っていただいたり、演奏を楽しんでいただくとね…
自然と手足を動かしたり、昔の思い出がよみがえって歌を口ずさんだりされることがあるの。『病気に効く』というよりも、『生活を楽しむ力』がわいてくるのよ」

「楽しそうだなー」

「お元気な方にも音楽はカラダにとても良いものなのよ。
音楽って楽しいでしょ。おとまるクンも、また参加してね」

「うん、また来るね! いろいろ教えてくれてありがとう! バイバイ!」

矢野ひとみ先生からのメッセージ
音楽療法は、音楽を通じて患者さまや利用者さまとコミュニケーションをとりながら、体や心のリハビリテーションを行う治療法の1つです。私は患者さま、利用者さまお1人おひとりの“その人らしさ”を最も大切にしています。
歌を上手に歌うために音楽療法を行うのではありません。その方の1番輝いていたころの思い出をよみがえらせてほしいと思って取り組んでいます。

今回おとまるクンが訪れたのは…
介護老人福祉施設 洛和ヴィライリオス洛和デイセンターイリオス
075(801)0377(代)
洛和会ヘルスケアシステムでは、介護と医療の現場で積極的に音楽療法を取り入れ、患者さまや利用者さまのリハビリテーションに成果を上げています。現在、洛和ヴィライリオスのほかにも介護老人福祉施設 洛和ヴィラ桃山(伏見区)、洛和デイセンター桃山(同)、洛和デイセンター四条鉾町(下京区)、洛和会音羽病院 リハビリ病棟など(山科区)で音楽療法を行っています。

〜皆さまからの疑問・質問を大募集!〜
病院のスタッフに日ごろ、疑問に思っていることを質問してみませんか? そのジャンルの専門家がお答えします。
今回は西京区にお住まいのT.Tさん(35歳女性)からの質問を元に構成いたしました。ご質問、ありがとうございました。

お問い合わせ先
〒607-8062 京都市山科区名神京都東インター横 アールプランニング
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E-mail kouhou@rakuwa.or.jp
※すべての質問にお答えできない場合もございます。ご了承ください。


0812otomaru (『おとまるクン』2008年12月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

■広報誌「おとまるクン」についてのお問い合わせは
アールプランニング TEL 075(593)7789 まで