1月になり寒さも本格化!! 寒くなると皮膚が乾燥し、「ガサガサ」したり、「かゆみ」がでたりとトラブルが起きやすくなります。この季節の皮膚では何が起こっているのか、皮膚の仕組みや乾燥を防ぐ方法などを、洛和会音羽病院 皮膚科専門医にききました。
洛和会音羽病院 皮膚科 部長 近藤 摂子(こんどう せつこ)
皮膚は外界と接しているので、空気の状態に影響されやすい臓器です。秋になると夏に比べ、空気中の水分量が半減し、身体の発汗量も減りはじめます。このころから、皮膚の乾燥にともなう「かゆみ」を訴え、皮膚科を受診する人が増えます。また冬になると空気中の水分量がさらに減るだけでなく、暖房機器の使用で空気中の湿度が下がり、皮膚はますます乾燥しやすくなります。皮膚が乾燥すると、「ガサガサ」するだけではなく、角層(皮膚の表面)のバリア機能が低下し、外からの刺激に容易に反応しやすくなり、その結果、「かゆみ」「湿疹」を生じやすくなります。
そこで、皮膚の乾燥を自覚する前から、保湿剤を使用して乾燥を予防することが大切です。特に皮脂腺(ひしせん※)の少ない脛(すね)や腰は念入りに。入浴後10分以内に保湿剤を塗ると効果が高まることが知られています。
皮膚が乾燥して保湿剤を塗布してもかゆみがおさまらない場合には、皮膚科を受診してください。湿疹などがすでに生じていれば、適切な治療を受けましょう。
※皮脂腺は、皮膚の内部にある小さい腺。皮膚や毛髪の表面の保護や保湿の働きをします。
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(『おとまるクン』2009年1月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
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