2009年06月18日

MRワクチン

〜2回接種が標準に!〜

洛和会音羽病院 小児科 医員 中原 宏(なかはら ひろし)

私が研修医のころ、はしかが大流行し、10歳の女の子が意識障害で入院しました。診断は麻しん脳炎。麻しんワクチンを接種しておらず、母親が泣きながら付き添っていた姿は今でも忘れられません。

MRワクチンは、麻しん(はしか:Measles)と風しん(3日はしか:Rubella)の予防接種が混合されたワクチンで、1回の接種で両方の抵抗力をつけることができます。
麻しんは高熱が出てから全身に発疹(はっしん)が出現、脳炎(1,000人に1人の確率)や重症の肺炎を合併するなど、命の危険を伴うこともある怖い病気です。
風しんは、発熱とともに全身に発疹が出たり、首などのリンパ節がはれる病気です。妊娠中にかかってしまうと、赤ちゃんの耳や心臓や目に障害を起こしてしまう、やはり怖い病気です。
麻しんは、2007年に大学生に流行したように、1回だけの予防接種では、免疫のつきにくい人がいたり、時間がたつと抵抗力が弱くなることが分かってきました。日本では2006(平成18)年度から、麻しん・風しんワクチンは2回接種に変わっています。世界でも一生のうちに2回接種するのが一般的です。
2回接種の時期、対象者は表の通りです。該当する人は、定期接種のため無料で接種できます。表に該当しない人(接種し忘れ、対象年齢を超えているなど)も、自費で接種可能です。MRワクチンは、可能な限り2回接種することをお勧めします。アレルギーや副作用など、不安のある方は気軽に医師に相談してください。
麻しんはいつ流行するか分かりません。かわいいお子さんを麻しん・風しんから守ってあげるのは保護者の義務と思ってください!

定期接種MRワクチン対象者 2009(平成21)年現在

1回目 1期 1〜2歳までの幼児
2回目 2期 小学校に入る前の学年(幼稚園年長)
2回目(※) 3期 2009(平成21)年度の中学1年生
4期 2009(平成21)年度の高校3年生

0906shoninakahara※2回目3期、4期は平成20年〜24年までの5年間のみ施行。この学年は幼稚園年長の学年で行う2回目のMRワクチン(2期MR)を制度上受けられなかったので、救済的に接種できることになりました。

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  075(593)4111(代)
高校生以上…総合診療科での接種
中学生以下…小児科での接種

洛和会音羽病院 小児科
予防接種外来:毎週水曜日 午後2時〜午後4時
母子手帳・認め印をお持ちください。


0906otomarukun (『おとまるクン』2009年6月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

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