2009年07月08日

夏にご用心! 熱中症の季節です その2

熱中症は屋外に限らず、屋内でも発生します。条件次第では、季節を問わず発生しますが、やはり高温多湿になる夏の時季は注意が必要です。

〜そもそも熱中症って?〜

0907natsunishi 洛和会音羽病院 総合診療科
医員 西澤 徹(にしざわ とおる)

熱中症とは、体の内側の「熱さ」、外側の「暑さ」によって生じるさまざまな体調不良のことをいいます。

熱中症の分類

  • 熱失神:水分不足と血管拡張によって血圧が低下し一時的に意識を失います。
  • 熱痙攣(けいれん:水分は補充されているのですが、汗で塩分を失い、手足がつっぱります。
  • 熱疲労:水分・塩分不足により高体温、のどの乾き、吐き気、おうと嘔吐、気分不良などが生じます。
  • 古典的熱射病:急激に高温となった状況で脳がダメージを受けて体温調節ができなくなり、意識障害が起こります。(親のパチンコ中に自動車内で待機していた乳幼児が死亡した事件などは、これに当たります)
  • 運動熱射病:高温下での激しい運動時に、脱水により起こります。

熱中症と聞くと、暑い環境に長時間さらされて発症するイメージがあると思いますが、下記のような場合にも生じます。

 

  • 急激に気温が上がった日
  • 気温が高くなくても湿度が高い環境(汗が乾きにくい、閉め切った室内など)
  • 屋内から屋外へ急に出たとき

※発症しやすい時間帯は午前10時ごろ、午後1時〜2時ごろです。

体温調節が難しい高齢者・幼児はもちろん、若い元気な人の発症も多く、環境によっては、屋外でも屋内でも発症します。前の記事の「予防ポイント」をよく守りましょう。

夏にご用心! 熱中症の季節です その1

熱中症かなと思ったら・・・
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洛和会丸太町病院 総合診療科  075(801)0351(代)

洛和会音羽病院洛和会丸太町病院は、24時間365日救急対応しています。


0907otomaru (『おとまるクン』2009年7月号より)
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