〜8月10日は健康ハートの日 (日本心臓財団提唱)〜
寒い冬に起こりやすいと思われがちな心筋梗塞。汗で体内の水分が奪われる夏にも、実は多く発症します。
洛和会京都血管内治療センター
洛和会丸太町病院 心臓内科
医員 小山田 尚史(おやまだ なおふみ)
夏にも起こる心筋梗塞
「心筋梗塞」は心臓に酸素と栄養を供給している血管(冠動脈)が閉塞し、心臓の筋肉組織が死んでしまう病気です。気温の高い夏は、汗で体内の水分が奪われ、血管内はいわるゆるドロドロの状態となります。炎天下での作業やスポーツの後などでも心筋梗塞は多く生じ、突然死につながることもあります。
日ごろの生活が大事
心筋梗塞は生活習慣に原因があるケースも多く見られます。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、ストレスなどによって血管の壁が傷つき、その壁にコレステロールや炎症をひきおこす細胞がたまることで冠動脈の動脈硬化が進みます。心臓病の危険因子を軽減するライフスタイル(日常生活)を心がけることが、ほかの病気を防ぐうえでも肝要です。
健康な心臓を保つために
- 日ごろから自宅での血圧測定を。
- 食事は栄養バランスを考えましょう。
- 食事の量は腹八分目。
- 食塩、糖分は控えましょう。
- 定期的に適度な運動を。
- 汗をかいたら必ず水分補給。
- 炎天下での激しい運動は避けましょう。
- ストレスは、上手に発散。
- お酒の量は、自分のペースでほどほどに。
- たばこは控えましょう。禁煙がおすすめ。
- 年に1度は健康診断を受けましょう。
洛和会京都血管内治療センターでは、洛和会丸太町病院と洛和会音羽病院の連携による診療体制で、24時間365日、救急の受け入れが可能です。突然の強い胸痛を感じた場合などは、すぐにご連絡ください。
■お問い合わせは…
洛和会丸太町病院 075(801)0351(代)
洛和会音羽病院 075(593)4111(代)
(『おとまるクン』2009年8月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。
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