2009年12月03日

こんなところにもできる?! 口腔がん・咽頭がん

「口の中の痛みが続いていませんか?」「首にしこりはありませんか?」これらの症状は、実はがんの初期症状である可能性があるのです。

口腔内を清潔に!
口腔がんとは口の中にできるいろいろながんを総称した病名です。口腔がんのうち、最も多いのが舌にできる舌(ぜつ)がんです。口腔がんは頭頸部がんの1つで、一般的に耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が専門家として診断、治療を担当しています。
口腔がんの特徴は何らかの痛みが必ずあることと、口腔内が不衛生な人に生じやすいということです。歯磨きの習慣で口腔がんの発生率が減少するという報告もあります。自身の口腔内を清潔な状態に保ち、また持続する痛みがある場合には専門医を受診することをお勧めします。

まずは検査を
首にしこりがある場合、その原因のほとんどは咽喉頭領域(のど)に存在します。口腔がんの初発症状が首のしこりである場合も少なくありません。決してそのしこりを安易に切除してはいけません。原因を調べることなくしこりを摘出することはがんを広げることにもなりかねないからです。そのしこりががんの転移したリンパ節であるかどうかは、切除するのではなく、超音波検査と針生検(はりせいけん)で診断します。針生検とは、顕微鏡での観察を行うために針を用いて組織や体液を採取して行う検査のことです。
がんが転移したリンパ節はやや硬く、円形に近いのが特徴です。エコー検査で形と大きさを判断し、必要があれば針生検を行います。針生検って怖そうですか? いえいえ、心配はありません。検査に必要な時間も数分です。
「話す」「食べる」といった生きていくうえでとても大切な役割を果たす部位であるのどを、いたわってあげてください。

お問い合わせ
洛和会丸太町病院 耳鼻咽喉科
075(801)0351(代)
洛和会音羽病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
075(593)4111(代)


0912 (『おとまるクン』2009年12月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

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