2009年12月28日

第28回らくわ健康教室「画でみるがん〜X線CT、MR診断あれこれ〜」

洛和会ヘルスケアシステムは毎月、幅広い地域の皆さまを対象に、京都の市街地・四条烏丸で健康教室を開催しています。
12月18日は洛和会音羽病院 放射線科部長の友井 正弘(ともい まさひろ)が「画でみるがん〜X線CT、MR診断あれこれ〜」をテーマに講演しました。師走に入り、皆さま忙しい中にもかかわらず、今回も満員の盛況でした。


Tomoidr02web 放射線科というのは、病院の中では「縁の下の力持ち」という存在で、放射線を使って撮影された画像を診て、さまざまな病気の診断を行っています。
今日はがんの動向を話した後、CTで撮影したがん画像をいくつかお見せし、がん画像の一般的な特徴や最近話題のマンモグラフィー・PET検査について説明します。

1.最近のがんの動向

高齢化社会を迎え、がん患者は増えています。部位別にがんの罹患率をみると男性の胃がんは相変わらず多いですが、肺がんと大腸がんが増えているのが特徴です。女性は胃がんや大腸がんが相変わらず多く、乳がんが急激に増えているのが特徴です。乳がんは、30歳代から増え始め、40代、50代がピークです。治療法も進歩し、早期発見すれば治る確率が非常に高いので、ぜひ検診を受けてください。

2.がん画像の一般的な特徴

これからいろいろながんの画像をお見せしますが、一般的な特徴は次の通りです。 Tomoidr01web_3

良性腫瘍悪性腫瘍(がん)
辺縁がスムーズ 辺縁不整
内部が均一 内部が不均一
浸潤性なし 浸潤性あり
ゆっくり増大 早く増大
乏血性 多血性
転移なし 転移あり

<この後、良性と悪性の違いやそれぞれの特徴を、実際に撮影したがんの画像を示して紹介しました>

3.マンモグラフィー検査とPET検査について

乳がんの早期発見に役立つ「X線マンモグラフィー」ですが、マンモグラフィー検査の3大所見である『1.石灰化』『2.しこり(腫瘤)』『3.構築の乱れ』を的確に判定する事によりがんの早期発見に役立ちます。

PET検査とは、がん細胞が“食いしん坊”で、正常細胞に比べ何倍ものブドウ糖を取り込むという性質を利用しており、ブドウ糖に似た物質に目印(FDG)をつけて、PETで撮影すると、目印が、がんの場所を教える、というものです。

この2つは確かに早期発見に役立つ検査方法です。しかしオールマイティーというわけではなく、わたしたちは総合的な検査で、的確な診断を行っています。

ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

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