◆ポリオとは?
ポリオは脊髄などの運動神経に感染が広がると手足の麻痺を引き起こすウイルスで、感染すると1,000人に約1人の割合で麻痺を発症し、その半数ほどに後遺症を残すといわれています。1〜2歳の子どもがかかることが多かったので、以前は小児麻痺といわれていました。1961(昭和36)年にポリオ生ワクチンの集団接種が開始されて以降、ポリオ患者数は激減し、現在日本ではほとんど発生していませんが、中国や東南アジアなど近隣諸国ではいまだに流行しています。
◆口→腸のルートで感染
ポリオウイルスは感染者の糞便や唾液などに排泄され、汚れた手指や飲食物、おもちゃなどを介してや、まれに汚染された飲食物(ミルクや水など)を通して、経口的に感染します。口から入ったポリオウイルスは腸から体内に入り込みます。それを防御するための抗体を腸の粘膜につくるために、ポリオワクチンは注射するのではなく口から飲み込むのです。
◆接種方法
ポリオワクチンは春と秋の計2回、地域の保健所で接種します。スポイトで赤ちゃんに飲ませるだけなので、痛みは伴いません。通常は生後3カ月〜1歳半の間に接種することが多いのですが、7歳半までは公費で接種できます。詳細は地域の保健所または当病院の外来でご相談ください。
<洛和会音羽病院 小児科 医員 八上 隆行(やかみ たかゆき)>
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(『おとまるクン』2010年4月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や
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