ボクの名前は、おとまる! 病院や施設って、普段は見られないものがいっぱいあるよね。 ボクが、現場で働く人たちにいろいろ質問して紹介するよ。
洛和会音羽病院に入院中のおばあちゃんが手術を受けることになりました。幸い、大きな手術ではないようだけど…。
お・・・おとまるクン
井・・・洛和会音羽病院 麻酔科・歯科麻酔科 部長 井本 眞帆(いもと まほ)
お「大丈夫かなぁ、おばあちゃん。手術なんて、ぼく考えただけで怖いよ〜。痛くないのかな…」
井「おとまるクン、それは私たち麻酔科医がついているから大丈夫だよ」
お「麻酔科?」
井「手術の前に麻酔をするのは、おとまるクンも知っているだろう? 麻酔科医は麻酔をかけるだけじゃなく、そのあと無事に手術が終わるまで、ずっと患者さまの体の状態を安全に管理するのが仕事なんだよ」
お「手術室にいる先生は、実際に手術をするお医者さんだけじゃなかったんだね!」
井「手術中の患者さまの体温や血圧、酸素が十分足りているか、麻酔がどれぐらい効いているかなど、いろんな情報をこれらの機械でチェックするんだ。特に全身麻酔をかけた患者さまは、呼吸をする筋肉も動かなくなるからね」
(心電図モニター)
(麻酔器)
お「息もできなくなるんだ?!」
お「ところで全身麻酔ってなぁに?」
井「麻酔は大きく分けて2種類あるんだよ。必要な部分だけ無痛で動かない状態になって、意識がなくならないのが局所麻酔、全身が完全に無痛で動かない状態になって、意識がなくなるのが全身麻酔。また2つを組み合わせて使うこともあるよ」
お「ねぇねぇ、麻酔から目が覚めないことはあるの?」
井「大丈夫。全身麻酔も現在はかなり安全になってきているし、麻酔をかける前にも、患者さまに「麻酔科からのお知らせ」っていうパンフレットを必ず読んでもらってから、「麻酔前調査票」っていう問診票に記入してもって、麻酔や手術に耐えられるかどうか、ちゃんと検査するからね」
お「そうなんだ! あ〜ほっとした〜」
井「みんなで協力して患者さまの安全を守るから、安心してね」
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(『おとまるクン』2010年4月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や
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洛和会ヘルスケアシステム
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