2010年05月10日

第6回らくわ健康教室「あなたのお口、大丈夫? 〜こわい歯周病のおはなし〜」

100507sugi5月7日は、洛和会音羽病院 京都口腔健康センター 医長の杉 典子(すぎ のりこ)が「歯周病」をテーマに講演、「歯周病は、単に歯が抜け落ちるという病気でなく、さまざまな病気を引き起こす。健康を守るために、歯を大切に」と注意を促し、歯周病のチェック方法や予防法を講演しました。

講演の要旨は次の通りです。

口の中には数千億〜一兆個の細菌が住んでいます。
わずか、爪楊枝一かきの歯垢に、約1〜10億個の細菌がいます。そしてその細菌が家族内で感染するので、自分だけの問題ではありません。

歯周病は細菌による感染症です。
歯周病は、紀元前から始まっており、世界中で、一番多い病気で、成人の8割が感染しているといわれています。歯を失う原因の半分は、歯周病が原因です。

全身疾患と深く関わっている。
歯周病は心臓病、糖尿病、低体重児出産・早産や肺炎などを引き起こす可能性が高く
なる危険要因になります。
また、糖尿病(歯周病と糖尿病は相互に関係あり)、肥満、喫煙や骨粗しょう症などは歯周病を悪化させやすくなります。

  • 弁膜炎症部位へ細菌が感染すれば、心内膜炎です。
  • 誤嚥によって、口の中の細菌が気道から肺に入って引き起こす肺炎。誤嚥性肺炎は、肺炎の3〜5割を占めています。
  • 口腔ケアを行っている人は、インフルエンザや風邪にかかりにくいという調査結果もあります。
  • 早産・低体重児出産にも関連するといわれています。
  • 動脈硬化を起こし、心筋梗塞を発症させる危険度が高くなります。
  • 骨粗しょう症や喫煙は歯周病を悪化させやすくなります。
  • 糖尿病と歯周病は相互に悪化させる関係です。

歯周病の予防は、細菌が増えないようにし、増えた菌を取り除くことです。

  • 唾液を増やす。(よく噛む、十分な水分補給、唾液腺マッサージ)
  • 歯垢のたまりやすいところ(歯と歯の間や歯肉と歯との境)や自分の磨きにくいところを知る。
  • 舌や鏡で磨けたことを確認する。
  • 入れ歯も細菌のすみか。

最後に歯周病のチェックを

  1. 歯肉が赤くはれている
  2. 歯肉から出血する
  3. 歯肉から膿みが出る
  4. 歯がグラグラする
  5. 口臭がある(人から言われたことがある)
  6. 起床時、口の中がネバネバする
  7. 歯が長くなったような気がする

いかがですか?一個でも当てはまれば、歯周病の可能性があります。ぜひ診察を受けられるよう、おすすめします。

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