洛和会音羽病院 呼吸器科 医員 五十嵐 知之(いがらし ともゆき)
スポーツは何でも好きだったんですが、大学の野球部でじん帯を痛めてしまい、リハビリのために入ったスノーボード部ですっかり雪のとりこになりました。大学の冬休みと春休みはすべて北海道合宿に費やしたほどです。忘れられないのは、大みそかの深夜にゲレンデを越えて道なき道を山頂まで登り、新年の朝日を浴びながらゲレンデを滑り降りてくるという年越しイベント。踏み跡のついていないパウダースノーを滑るのは気持ちの良いものですが、前夜の雪山登りの達成感と、夜明けの清々しい景色が加わって格別でした。
子どものころは体育以外では図工が得意でした。絵を描くことや「ものづくり」が好きで1度は工学部に進んだのですが、手先の器用さを生かしつつ、もっと人と直接コミュニケーションを深める仕事がしたくて、医学部に進路変更。天才外科医を描いた手塚治虫の漫画「ブラックジャック」への憧れもあり外科を選びました。これまでは呼吸器の外科中心に携わってきましたが、洛和会音羽病院に着任してからは内科的側面も求められています。呼吸器科では肺気腫やぜんそくなど、生涯共存しなくてはならない病気も多く、1人の患者さまをさまざまな面から長くトータルに診ることが大事だと痛感する毎日です。
(『おとまるクン』2010年7月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。
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