洛和会音羽病院 皮膚科 医員 清水平 ちひろ(しみずひら ちひろ)
夏はキャンプやハイキング、山登りなど、アウトドアで楽しむ人が増える時季ですが、虫に刺される人も増える季節です。
虫刺されとは、虫が刺す、かむ、または触れることにより生じる皮膚の反応です。虫といっても、蚊、ぶゆ、毛虫やアリなどいろいろな種類がありますが、中でも「刺されると危ない」とよくいわれるハチ刺されにスポットをあててみます。
スズメバチやアシナガバチの雌には毒針があり、刺されると毒液が注入されます。初めて刺された場合は毒成分の刺激によって痛み、赤み、腫れが出現します。また、過去に刺された経験があると、アレルギー反応による炎症症状(かゆみ、赤み、数日経ってからの腫れ)が起こり、数日間症状は続きます。
非常にまれなことですが、「アナフィラキシーショック」といって、刺されてからじんましん、気分不良、吐き気、呼吸困難などの全身症状が出ることがあり、これが「刺されると危ない」といわれるゆえんです。この場合は速やかに医療機関を受診してください。
そのような事態を避けるために、ハチが近づいた時には急な動きをせず、ゆっくりとハチから離れるようにしましょう。また、ハチに刺された場合には安全な場所に移動し、刺された場所を流水で洗い、その後、安静にして冷やしましょう。
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(『おとまるクン』2010年8月号より)
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