2010年10月05日

診療科紹介 〜洛和会音羽病院 神経精神科〜

1001katagiri_2 神経精神科の患者さまは、「抑うつ」と「不安」を主な症状とされる方が多くを占めています。「1週間以上憂うつな気分が続く」「理由もないのに不安だ」という場合は心の病である可能性があります。その解決には医療的な関与が必要、あるいは役に立つ場合があります。

上記の症状に限らず、幼児から高齢者まで幅広く対象としていますので、お気軽にご相談ください。

洛和会音羽病院 神経精神科 部長 片桐 剛[かたぎり つよし])

 

着任のごあいさつ〜コミュニケーションを考える〜

洛和会音羽病院 神経精神科 副部長 佐々木 徹(ささき とおる)

1001sasaki_2 本年7月から洛和会音羽病院 神経精神科 副部長として、精神医学一般を担当しております。

さて、現代ではさまざまな場面でそれがプライベートな間柄であれ、組織の人間関係であれ、とにかくコミュニケーションの良さが求められます。一時期「KY(空気が読めない)」と盛んにいわれたのも、その現れでしょう。

このようにわれわれは、いわば「コミュニケーションへの過剰適応」を強いられていますが、そのことで消耗こそすれ、決して満たされることはありません。しかも、そのことがまた精神科的な諸問題を引き起こしているようにも思われます。

何かを「分かちもつ」というのがコミュニケーションの元々の意味ですが、ものに限らず、場所や時間をともにすることは信頼感や安心感のもとになる根源的な体験でしょう。われわれはこの本来の意味からずいぶん離れてしまったようです。

ブログやツイッター(インターネットを介したコミュニケーションサービスのこと)の普及は、人とつながっていることのせめてもの実感を求める、われわれの希薄化したコミュニケーションの裏返しなのではないでしょうか。これらのことはコミュニケーションについてあらためて考えるよい機会になるでしょう。

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1010otomaru (『おとまるクン』2010年10月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

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