2010年10月23日

第27回らくわ健康教室「漢方薬でお悩み解決!」

10月8日は、洛和会音羽病院で漢方外来を担当しており、心臓内科の副部長でもある、山崎武俊(やまざき たけとし)が漢方医学について講演。西洋医学との違いや、漢方ならではの効果的な病気撃退の実際をくわしく解説しました。ふだんは、なかなか聞けない漢方医学の話とあって、会場は満員の盛況でした。


講演の要旨は次の通りです。

「身体がだるい」「気力がない」「頭が重い」「眠れない」「めまい」「立ちくらみ」その他いろいろな身体の不具合に悩んでいる方は多いものです。
しかし、勇気を出して病院へ行っても「検査は正常」「気持ちの問題では?」「自律神経失調症です。治療法はありません」と言われた経験をお持ちの方は多いと思います。
それは、これらの症状が西洋医学では「不定愁訴」つまり原因がよくわからない不調とみなされることが多く、西洋医学が治療を苦手とするところだからです。

101008rakuwa_4 「こんな時こそ『漢方外来』へおかかりください」
「東洋医学の伝統的な物の見方・考え方を大事にしながら、その独自の診察法により、漢方薬を用いて治療を行います」

漢方医学の病気の考え方

「生体は気・血・水の3要素で維持されている」と考えます。それぞれが異常を起こした時、次のような、さまざまな症状があらわれます。

気の異常

  • 気が不足する(気虚)と、身体がだるい、疲れやすい、食欲がないなどの症状が。
  • 気が停滞する(気うつ)と、頭が重い、のどがつかえた感じ、お腹が張るなどの症状が。
  • 気が逆流する(気逆)と、冷え、のぼせ、動悸などの症状が。

血の異常

  • 血が不足する(血虚)と、眠れない、目が疲れやすい、こむらがえりが出やすいなどの症状が。
  • 血が滞る(瘀血)と、目のくま、肌のしみ、荒れ、生理が不規則などの症状が。

水の異常

  • 水が滞る(水滞)と、身体が重い、めまい、立ちくらみなどの症状が。

そして、漢方医学では、漢方薬などで、その異常の治療を行います。

西洋医学と漢方(東洋)医学との違い

<西洋医学>
病気の原因を科学的に分析するのにすぐれており、心と身体を分離して考えます。
がん治療や感染症治療のように、悪いものや病気の原因を除去する治療が得意です。

<漢方(東洋)医学>
病気の原因を生体のバランスの乱れととらえ、その乱れを正常な方向に戻すことを目標にします。心と身体が一体と考え、個人の自然治癒力を大事にします。

西洋薬と漢方薬との違い

<西洋薬>
一部の例外を除き、一般には、精製されたほぼ純粋な薬剤を用います。
利点:作用がかなり解明されている。
欠点:身体にきついことも。

<漢方薬>
何種類かの生薬(自然界から、薬としての効果が発見されている植物、動物、鉱物を使いやすいように乾燥や粉砕をおこなったもの)の組み合わせでできており、天然物が基礎になっています。
利点:身体にやさしい。 
欠点:作用機序があまり解明されていない。

漢方薬は高い?のでしょうか?
保険診療範囲内の漢方薬はそんなに高くありません。洛和会音羽病院の漢方外来では現在、保険診療範囲内の薬を扱っています。

なお、洛和会音羽病院の漢方外来は、毎週木・金曜日の午後2〜4時で、原則予約制です。
予約専用フリーダイヤル 0120(489)300


ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

カテゴリー:らくわ健康教室 | 更新情報をチェックする