2010年12月01日

がんと向き合う

納得して選ぶ

洛和会音羽病院 副院長 兼 総合診療センター 所長 金地 研二(かなじ けんじ)

 がんが見つかったあと、「治療法はどうするのか」「いつからどのように治療をはじめるのか」「仕事はどうするのか」「社会復帰はどのようにしていくのか」など、さまざまな意思決定をすることになります。治療方法を考えるだけでも「悪いところはすべて取り除きたい」と考える人もいれば、「後遺症が少ない方法で治療をしたい」と考える人もいるでしょう。人それぞれの考え方はありますが、がんとどのように向き合っていくかは、主治医でもご家族でもなく、あなたご自身が決めることです。良い選択とは、あなたが納得して選ぶということです。
 自分の思いを家族や周りの人に伝えることは、自分らしく「がんと向き合う」ために必要なことです。話をしていくうえで、意見が食い違うこともあるかもしれませんが、違う視点でみることで、それまで見えなかったことに気がつくかもしれません。
 がんと向き合うことは、自分の人生を見直すきっかけになると思います。体の状態や生活環境を考慮したうえで、「これからの人生で何をしたいのか」「人生をどうしていきたいのか」をゆっくり考えて、納得いく人生を送りましょう。



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