2010年12月10日

第35回らくわ健康教室「心臓CTって何ですか?」

12月3日は、洛和会丸太町病院 心臓内科 医師の小山田 尚史(おやまだ なおふみ=写真=)が、心臓疾患の早期発見や治療に効果をあげる「心臓CT」について講演しました。日本人の死亡原因の2位で、増加傾向にある心疾患を、これまでの検査方法より、痛みもなく、しかも高い精度で検査できる方法とあって、参加者の皆さまも驚きながら聴いていました。


101203oyamadadr 小山田医師の講演要旨は次の通りです。

洛和会丸太町病院では、2009(平成21)年9月から「冠動脈CT」を導入し、早期発見や、除外診断に効果をあげています。心臓病や動脈硬化に不安や症状のある方は、ぜひ、検査を受けてほしい、と思います。その前に…。

日本人三大死因の2位である「心疾患」は動脈硬化が引き起こす血管病が原因です。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞という心疾患だけでなく、脳梗塞、腸管虚血、下肢動脈虚血など、さまざまな病気を引き起こします。何か対策は? しかも早期に。

動脈硬化の危険因子

  1. 高血圧と動脈硬化
    日本人では、死亡確率が最小になる血圧は、120‐127/72‐76とされています。当然、下がると、動脈硬化の進行防止になり、高くなれば、危険度は増します。
  2. 高脂血症と動脈硬化
    LDLコレステロールが高いと、虚血性心疾患罹患率が上昇します。
    LDL値とHDL値のバランスも重要です。
  3. 糖尿病と動脈硬化
    糖尿病は軽症のうちから、虚血性心疾患の危険因子です。
    血糖コントロール不良は、その危険をさらに悪化させます。
  4. 喫煙
    言うまでもなく、危険因子です。

さて、私の心臓の血管は大丈夫? 調べる検査は?

  1. 超音波検査
    一部動脈硬化の検査は可能ですが、冠動脈内の動脈硬化を把握することはできません。
  2. 心臓カテーテル検査
    検査のみならず、治療も可能で、非常に優秀な検査ですが、入院、痛みなど、負担を強いる検査でもあります。

もっと簡単な方法で、動脈硬化を調べる方法は?

Ct それが、「冠動脈CT」です。開発が急速に進み、洛和会丸太町病院では「第4世代」のCTを導入しています。

(1)冠動脈CTの適応

  • 危険因子が複数ある患者さま
  • 狭心症やそれに類似した症状がある患者さま
  • 狭心症・心筋梗塞治療後の患者さま
  • 冠動脈バイパス術後の患者さま
  • 心電図・心臓超音波検査(検診などで)狭心症の疑いを指摘された患者さま

(2)CTを希望される場合

  • ご近所の先生にかかりつけの方
    主治医の先生に相談してください。先生から予約をいただき、検査翌日以降に結果説明を受けていただけます。
  • かかりつけのない患者さま
    飛び込みで受診してください。外来は毎週月〜土まで行っています。いつでもどうぞ。

1年間で、217例の検査を行いました。いつでも心臓内科スタッフが対応いたします。


ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3



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