2011年01月16日

第37回らくわ健康教室「放射線検査の今昔(いまむかし) 〜最近フィルムは使わないんですよ〜」

今年第1回となる健康教室は1月14日、洛和会丸太町病院 放射線部課長で診療放射線技師の小西 宏樹(こにし ひろき)が、さまざまな放射線検査や、マルチスライスCTやMRIなど最新の検査を解説、洛和会ヘルスケアシステムの新たな取り組みを紹介しました。


小西講師の講演要旨は次の通りです。

Ok_konishi

私たち、診療放射線技師は、30年ほど前までは、当時の資格で「レントゲン技師」と呼ばれて(今でも、そう呼ばれる方がいますが)いました。画像は、当時フィルムでしたが、今は「高精細モニター」を使ったデジタルの時代です。
デジタル画像は

  1. 大きくしたり、角度を測ったりすることが簡単
  2. 離れた場所でも、同時に多くの先生で見ることができる
  3. 濃度(色合い)を変えることで、見たい部分をより詳しく見ることができる

など進化しています。

放射線検査のいろいろ

  1. 一般撮影
    胸やお腹、骨などの撮影の総称で、健康診断などでおなじみの検査です。最初の体内情報としては最適の検査で、全体が把握できます。異常が疑われれば、CTやMRI検査を受けるのが一般的です。今も昔も撮影方法は変わりませんが、アナログからデジタルに変わったメリットは大です。
  2. CT検査
    身体にX線を照射し、データを画像化する検査です。最近はマルチスライスCTが開発され、同じ時間で広範囲で、詳細な撮影が可能になりました。また、動きのある臓器(心臓)の撮影にも威力を発揮しています。
  3. MRI検査
    核磁気共鳴の原理によって、体の中の様子を画像化する検査で、組織コントラストの高い検査が可能です。また造影剤を使わなくても、血管の描出が可能です。ただ、検査時間が長い、大きな音がある、検査空間が狭いなどの弱点もあります。

CT・MRI検査での注意点

 

  1. CT検査
    造影剤を使用する検査では腎機能が悪い方、アレルギー体質の方は検査できない場合があります。ぜひご自分から申告してください。
  2. MRI検査
    体内に金属(心臓ペースメーカー、避妊リング、人工関節、脳動脈クリップなど)がある方や、閉所恐怖症の方は検査できない場合があります。

最新検査のあれこれ

 

  1. 洛和会ヘルスケアシステムでできる最新検査
    3D−CTA[CT検査]
    造影剤を使用することで、血管内の情報も簡単に抽出でき、視覚的にもどの位置に狭窄があるか、容易に判断できます。
    心臓CT検査[CT検査]
    VSRAD(早期AD診断支援システム)[MRI検査]
    脳内の萎縮の程度をMRI画像から読み取ります。
  2. 洛和会ヘルスケアシステムでのあらたな取り組み
    PET−CT
    細胞の働きから、がんを見つけ出す新しい検査法です。
    放射線治療
    「切らないメス」といわれ、手術と同等の効果を得られています。がんの病巣だけにピンポイントでの照射が可能で、ますます効果が高まっています。

ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3



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