今年、第4回のらくわ健康教室は2月4日、洛和会音羽病院栄養科の管理栄養士、来住 和美(きし かずみ)が、ついつい摂取過剰になりがちな毎日のエネルギーについて、健康的な食事方法をわかりやすく講演しました。この日聴講されたのは、ほとんどの皆さまがスマートな方ばかりでしたが、「食事は健康の源」とあって、熱心に聴講していました。
来住講師の講演要旨は次の通りです。
この1〜2カ月、クリスマス、お正月、節分と食のイベント続きでしたね。皆さま、食べ過ぎてはいませんか? 体脂肪1kgを減らすには、約7,000kcalを消費する必要があるんです。毎日たった50kcalを、必要なエネルギー以上に、5年間摂取し続けると、12.9kgも太ってしまう、という計算もあります。
やっぱり気になるカロリー
余談ではありますが、専門家でも「カロリーの摂りすぎ」とか「カロリーオーバー」と言いますが、正確には「エネルギーの摂りすぎ」です。
料理は品目によって、エネルギーが随分違います。カツ丼はざるそばの2倍以上ありますし、サンドイッチやチャーハンは、油を多く使用しており、意外と高エネルギーです。
ダイエットの敵!? 油について
脂質は、1gあたり9kcalで、摂りすぎると、脂質異常症などの原因にもなります。
一方で、腹持ちがよく、脂溶性ビタミンの吸収を助けるという体の構成材料として重要な役割があり、摂取は不可欠でもあります。
調理方法や、部位によって、油の量が異なるので、素材や料理方法を工夫しましょう。
ダイエットの味方! 野菜
野菜は1日350g食べましょう。
果物は1日200g程度食べましょう。
バランスの良い食事を摂りましょう
まとめと、今日からの実践ポイント
- 1日3回の食事を摂り、バランスを整えましょう。
- 朝昼晩で、メニューを考えましょう。
- エネルギーは食材、調理法で変わります。
- 特に市販品や外食のエネルギーは知っておきましょう。
- 飲み物からのエネルギーも忘れないでください。
- 足りない栄養素を補う工夫をしましょう。
- 野菜を食べましょう。
- おやつも工夫してください。