2011年03月09日

第42回らくわ健康教室 「あなたの血管は大丈夫? 〜血管の外科的治療の実際〜」

2月25日に開かれたらくわ健康教室は、洛和会音羽病院 心臓血管外科部長で、医師の藤岡 靖忠(ふじおか やすただ)が、血管、特に動脈のいろいろな病気の症状や原因、治療などを、外科的な立場から、わかりやすく講演しました。


藤岡講師の講演要旨は次の通りです。

血管には、動脈と静脈があり、全身に広がり、収縮したり、ホルモンを出している生きた“臓器”です。だから、いろんな病気が起きるのです。大きな原因は「動脈硬化」で、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、ストレス、肥満などが病気を引き起こす因子です。血管の病気には、血管が「裂ける」「膨れる」「詰まる」という三つのタイプの病気があります。

血管が突然裂ける病気:
Fujioka層構造になっている動脈壁の中膜が裂けて、大動脈が拡大したもので、大動脈解離、または解離性大動脈瘤があります。

原因
動脈硬化や、遺伝によります。

症状
血管が破裂したり、機能障害になることにより、胸痛、背部痛、ショック、失神、腹痛などが表れます。心臓に近い場所の解離では、死に至る危険もあります。遠い場合は、安静にして、保存的に治療します。

治療
裂けている血管を人工血管に置き換える手術を行います。基本的に手術で、カテーテル治療はできません。

血管が膨れる病気:
血管の壁が薄くなり、だんだんと膨らむもので、大動脈瘤(胸部、腹部など)です。

原因
動脈硬化がほとんどですが、血管の炎症、感染もあります。

治療
原則は破裂の予防で、手術(人工血管置換術)を行います。

血管が詰まる病気:
閉塞性動脈硬化症や、バージャー病(特定疾患)があります。

原因
動脈硬化がほとんどで、糖尿病、高血圧、脂質異常症、タバコなどが因子で、特にバージャー病はタバコと関係します。

症状
歩くと痛い、しびれ、冷感、傷の治りが遅いなど。

治療
手術やカテーテル治療があります。薬物療法もありますが、100%の完治は望めません。

血管が突然詰まる病気
血管が突然詰まる病気として、急性動脈血栓症があり、脳や心臓、足、腸の血管が詰まります。

原因
ドロドロの血液、血管の壁の傷み、心房細動や心臓弁膜症などで、緊急な診断が必要です。

治療
緊急手術が必要です。

最後に

血管をいたわって年をとりましょう。
気になることがあれば、当院外来までお気軽に相談ください。

お問い合わせ
洛和会音羽病院心臓血管外科
075(593)4111(代)
心臓血管外科外来:月、水曜日の午後

ご予約
洛和会音羽病院 予約センター
0120(489)300


ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3



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