2011年04月20日

第49回らくわ健康教室「のどの『がん』をご存知ですか?」

4月15日に開かれたらくわ健康教室は、洛和会音羽病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長で、医師の荒木 倫利(あらき みちとし)が、のどの「がん」について講演しました。「のど」といっても、脳や脊髄、眼窩内を除く、顔面頭蓋から頸部全体が対象で、喉頭、上咽頭、中咽頭、下咽頭など、さまざまな部位に腫瘍ができることと、それぞれの症状や治療法について詳しく説明しました。最後に「発がん要因の大半は酒とたばこ」と警告しました。


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頭頸部がん(口腔がん、上顎洞がん、喉頭がん、甲状腺がんなど)の、全がんに占める割合は約5%で、その特徴は

  • 聴覚、平衡覚、臭覚、味覚などの感覚器に絡んでいる
  • 呼吸、発声、摂食、嚥下など密接に絡んでいる
  • 狭いところに色々な組織があり、余裕がない
  • 露出部分が多いため、比較的外部から見ることができる
  • 放射線治療が、比較的効果をあげる腫瘍が多い

などがあります。

上咽頭がん 
症状:

  • 耳閉感、難聴、耳鳴り
  • 鼻詰まり、鼻血を繰り返す
  • 複視などの脳神経症状
  • 頸部リンパ節腫脹など

治療:手術は難しい。抗がん剤や放射線治療がよく効きます。

中咽頭がん
症状:

  • 食べ物がしみるなど、口腔内の痛み
  • 初期には症状がないこともある
  • 症状が出ていても、所見がはっきりしないことがある
  • 頸部リンパ節が腫脹

治療:初期の場合は、切除手術、あるいは放射線治療。進行がんの場合は、化学療法なども行う。

下咽頭がん
症状:

  • 初期症状がほとんどない
  • のどの異物感、飲み込む時のひっかかり感
  • 進行が進むと呼吸困難も

喉頭がん
症状:

  • かすれ声が特徴
  • 声門上がんや、声門下がんには症状がないことがある
  • 呼吸困難感も

発がん要因は
「酒とたばこ」に尽きます。しかも、双方の相乗効果もあり、両方を嗜む人の危険は、グンと高まります。


ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

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