2011年05月10日

第50回らくわ健康教室「最近の糖尿病診療」〜糖尿病の予防と上手な付き合い方〜

4月22日に開かれたらくわ健康教室は、洛和会音羽病院 内分泌糖尿病内科 部長で、医師の土居 健太郎(どい けんたろう)が、病気の予備軍も含めると、2千万人を超えているとされる糖尿病の原因や予防、治療法方法について講演しました。今や国民病ともいわれ、予防だけでなく、かかっても重症化させないことが重要とあって、皆さん「どうすればいいのか」という話を真剣に聴講していました。


土居講師の講演要旨は次の通りです。

なぜ、糖尿病患者が増えているのでしょうか?

「食べる量が増えた?」
いいえ、かつての日本人の食事と比較して、実はそれほど変わっていないのです。
変わっているのは、摂取するエネルギーのなかで、脂肪の割合が増えていることに関係があります。
また、自動車などの普及で、運動量も低下しています。結果、肥満になり、糖尿病に繋がります。
ところが、肥満が多い米国では、日本と比べて、糖尿病になる比率が少ないのです。糖尿病になりやすい体質もあるのですね。

何歳ぐらいから、増えますか?

男性は40〜50歳ぐらいから増え始め、60台、70台に多いです。
女性は、少し遅れて、50〜60歳ぐらいから増え始めます。
ともに、加齢で筋肉量が減り、基礎代謝が減ることで、膵臓(すいぞう)に負担がかかることなどが原因でしょう。
糖尿病の方の寿命も改善されてはいますが、依然そうでない方との開きはあります。

糖尿病治療の目標は?

三大合併症といわれる網膜症、腎症、神経障害や、虚血性心疾患など動脈硬化性疾患の発症・進展を阻止し、健康な人と変わらない、日常生活の質(QOL)を維持し、健康な人と変わらない寿命の確保をめざします。
合併症を防いだり、進展を阻止するには、体重、血糖、血圧、血清脂質の良好なコントロールが極めて重要です。

歯周病と糖尿病

糖尿病患者は一般に比べ、歯周病が多いといわれます。歯周病があると、糖尿病になりやすくなります。
また糖尿病患者は、認知機能が低下するケースもあります。

内臓脂肪の原因は?

遺伝的要因(いわゆる体質)、食べ過ぎなどに加えて、ストレスも大きな要因です。最近は子どもの肥満も増えてきています。

ストレスを、簡単に解消できる方法

  1. 楽しむ、感動する
  2. 会話、相談する
  3. おいしいものを食べる、飲む
  4. 運動
  5. 眠る

どのような運動をすればいいですか?

有酸素運動のウォーキングと筋トレを組み合わせるのがいいでしょう。
ジムに行かなくても、歩く、自転車をこぐなど、生活の中で体を動かすことも有効です。


ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録3

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