2011年07月20日

第59回らくわ健康教室「基礎からわかるPET検査の知識」

7月8日に開かれたらくわ健康教室は、洛和会音羽病院 放射線部 主席係長で、診療放射線技師の北川  嘉俊(きたがわ よしとし)が、同病院の新棟で本年9月から導入・稼動を予定しているPET-CTについて講演。「PET-CTはがんの早期発見・早期治療に威力を発揮し、完治の可能性を高めます。しかも放射線障害の心配もない安全な装置です」と説明、健康診断でのPET検査の受診を呼びかけました。


北川講師の講演要旨は次のとおりです。

Kitagawaokp7082834_3洛和会音羽病院は2011年9月に、PET-CT装置を導入します。あわせて治療機能も充実し、がんの治療拠点をめざします。

PET-CT装置の特徴
体の組織の「はたらき」をみるPETの機能と、組織の「かたち」をみるCTの機能を一体化したもので、両者の画像を高精度に融合することができます。

PET検査とは
陽電子を放出する薬剤を体内に投与して、PETカメラで撮影することにより、薬剤の体内分布が得られる画像診断法です。全身の組織・臓器のはたらき(機能・代謝画像)を診ることができます。

PET検査の原理
薬剤
(ブドウ糖の類似体)を体内に注射すると、がん細胞は、正常な細胞より多くの薬を取り込みます。そこから放出される放射線をPETカメラで撮影し、がん細胞の大きさや進行度合いを調べることができます。

PET検査の特徴

  • 苦痛の少ない検査です。
     薬剤を注射して約1時間安静にした後、カメラの下で、約30分ほど横になって撮影を行うだけです。
  • 一度の検査で、全身を撮影し、状態を診ることができます。
  • 組織の状態がわかります。
     薬剤の集まり具合で、組織の活動や、良性・悪性の識別をすることができます。

PET検査の流れ

  1. 検査の4時間前から絶食
  2. 受付後、問診、血糖値測定
  3. 薬剤注射
  4. 薬剤が全身に行き渡るまで、安静にして待機(約1時間)
  5. 撮影(約30分)
  6. 薬剤の減衰を待つため、回復室で待機(約1時間)

 注意事項

  • 妊婦あるいは妊娠の可能性のある方
  • 授乳婦の方
  • 糖尿病の方
  • 体内に金属やペースメーカーがある方
  • 内視鏡検査やバリウムを用いるX線透視検査を受けた方

 は、検査が受けられない場合がありますので、医師の指示を受けてください。


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