2011年12月01日

第77回らくわ健康教室【介護版】 「介護施設ってどうやって選ぶの? 〜知って納得、その見極め方〜」

11月16日に開かれたらくわ健康教室は、介護支援部 介護事業部 施設統括 主席係長 介護福祉士の永井 試行(ながい しこう)が、いろいろな介護施設の特徴や、選び方について講演しました。永井講師は、利用者のニーズもさまざまなら、介護施設の種類、内容やレベルもさまざまなので、直接見学するなど、積極的に情報収集を行うようにとアドバイスし、そのチェックポイントも解説しました。


永井講師の講演要旨は次のとおりです。

高齢者が住まいとして入居できる施設(高齢者向け住宅)は、種類も多く、選択肢も広がっています。サービスもさまざまですが、何をポイントに決めたらいいのでしょう?

施設の種類
費用面を比べながら、図にすると・・・

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特養・老健・療養型の比較

 「特養」= 特別養護老人ホーム
 「老健」= 介護老人保健施設
 「療養型」= 介護療養型医療施設

 特養
(京都市内64カ所)

老健
(京都市内34カ所)

療養型
(京都市内25カ所)

費用

介護保険の1割負担
食費、居住費
理美容代、光熱費

介護保険の1割負担
食費、居住費
理美容代、光熱費

介護保険の1割負担
食費、居住費
理美容代、光熱費

入所 待機時間が長い
(数年間の場合もある)

病院から退院し、
在宅復帰を前提とした中間施設
3〜6カ月間が基本

医療的ケアが必要な方
医療体制 医療職が昼間常在 医療職が勤務
(医師、看護師など)
手厚く配置
要介護度

平均介護度は3.9
3〜5が約80%後半

平均介護度は3.3
3〜5が約70%
平均介護度は4.3
3〜5が約90%以上

Okimg_05092グループホーム(京都市内61カ所)

・ 要介護認定(要介護1〜5)、要支援認定(要支援2)の方対象。(認知症診断を要する)
・ 1ユニット5〜9人での共同生活。
・ 居室は個室で、共用のリビングや食堂があり、キッチンで一緒に調理をしたりすることができます。

そのほか、養護老人ホーム、有料老人ホームなどもあり、後者は「介護付き」「住宅型」「健康型」などさまざまで、同じ介護付きでも、一般型と外部サービス利用型では、ケアプランの作成者、サービスの提供者などが変わります。

施設選び
施設を選ぶにあたって、実際に施設を見学することが大切です。
 

情報収集絞り込み事前予約見学 次の施設

情報収集

  • 友人や知人に聞く
  • パンフレットを集める
  • 雑誌を調べる
  • インターネットで検索する
  • 地域の民生委員や、介護支援相談員に相談する

見学時のチェック ・・・ハードよりソフト面が大事

  • 窓口の応対、挨拶
  • 表情、言葉遣い
  • 身だしなみ

  などスタッフのチェックのほかに、

  • 医療体制
  • 交通の便
  • 居室
  • 食事
  • イベントや外出
  • 地域交流
  • 費用

  などもチェックしたいポイントです。

重要事項説明書 ・・・必ず詳しくチェックしましょう

こんなところは要注意!!

  • 契約を急いだり、内容を伏せる施設
  • 空き居室が多い
  • 見学できない場所がある
  • 説明が不明瞭または良い点ばかり

ほかのらくわ健康教室の記事はこちら⇒らくわ健康教室 講演録

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