11月16日に開かれたらくわ健康教室は、介護支援部 介護事業部 施設統括 主席係長 介護福祉士の永井 試行(ながい しこう)が、いろいろな介護施設の特徴や、選び方について講演しました。永井講師は、利用者のニーズもさまざまなら、介護施設の種類、内容やレベルもさまざまなので、直接見学するなど、積極的に情報収集を行うようにとアドバイスし、そのチェックポイントも解説しました。
永井講師の講演要旨は次のとおりです。
高齢者が住まいとして入居できる施設(高齢者向け住宅)は、種類も多く、選択肢も広がっています。サービスもさまざまですが、何をポイントに決めたらいいのでしょう?施設の種類
費用面を比べながら、図にすると・・・
特養・老健・療養型の比較
「特養」= 特別養護老人ホーム
「老健」= 介護老人保健施設
「療養型」= 介護療養型医療施設
特養 (京都市内64カ所) | 老健 | 療養型 | |
---|---|---|---|
費用 | 介護保険の1割負担 |
介護保険の1割負担 食費、居住費 理美容代、光熱費 |
介護保険の1割負担 |
入所 | 待機時間が長い (数年間の場合もある) |
病院から退院し、 |
医療的ケアが必要な方 |
医療体制 | 医療職が昼間常在 | 医療職が勤務 (医師、看護師など) |
手厚く配置 |
要介護度 | 平均介護度は3.9 |
平均介護度は3.3 3〜5が約70% |
平均介護度は4.3 3〜5が約90%以上 |
グループホーム(京都市内61カ所)
・ 要介護認定(要介護1〜5)、要支援認定(要支援2)の方対象。(認知症診断を要する)
・ 1ユニット5〜9人での共同生活。
・ 居室は個室で、共用のリビングや食堂があり、キッチンで一緒に調理をしたりすることができます。
そのほか、養護老人ホーム、有料老人ホームなどもあり、後者は「介護付き」「住宅型」「健康型」などさまざまで、同じ介護付きでも、一般型と外部サービス利用型では、ケアプランの作成者、サービスの提供者などが変わります。
施設選び
施設を選ぶにあたって、実際に施設を見学することが大切です。
情報収集 ⇒ 絞り込み ⇒ 事前予約 ⇒ 見学 ⇒ 次の施設 |
情報収集
- 友人や知人に聞く
- パンフレットを集める
- 雑誌を調べる
- インターネットで検索する
- 地域の民生委員や、介護支援相談員に相談する
見学時のチェック ・・・ハードよりソフト面が大事
- 窓口の応対、挨拶
- 表情、言葉遣い
- 身だしなみ
などスタッフのチェックのほかに、
- 医療体制
- 交通の便
- 居室
- 食事
- イベントや外出
- 地域交流
- 費用
などもチェックしたいポイントです。
重要事項説明書 ・・・必ず詳しくチェックしましょう
こんなところは要注意!!
- 契約を急いだり、内容を伏せる施設
- 空き居室が多い
- 見学できない場所がある
- 説明が不明瞭または良い点ばかり