2013年03月27日

第138回らくわ健康教室「みんなで取り組む感染予防 〜正しい手洗い習慣〜」

3月16日に開催のらくわ健康教室では、「みんなで取り組む感染予防 〜正しい手洗い習慣〜」と題して、洛和会音羽病院 感染防止対策室 感染管理認定看護師の井内 律子(いうち りつこ)が講演しました。


概要は以下のとおりです。

2098感染管理認定看護師とは、在宅から急性期病院まで、全ての医療関連施設を利用される方々やそこで働く人たちを感染から守るため、特別な研修を受けた看護師のことで、日本看護協会の認定を受けています。今回は、感染予防のなかで特に重要と思われる「正しい手洗い習慣」についてお話しします。

「感染」とは
感染とは、病気となる微生物が体の中に入って増え、発熱・下痢・せき・嘔吐など、さまざまな影響が起きる状態を指します。
高齢の方なら、結核を思い出される方も多いでしょう。事実、戦後の1950(昭和25)年ごろまでは、日本人の死亡原因の第1位が結核でした。ハンセン病を思い出される方もいるかも知れません。国の誤った隔離政策で、多くの患者さまが差別的な扱いを受けました。
このほか、冬に多発するインフルエンザやノロウイルス感染症も、よく知られた感染症です。

感染はどのように起こるか
病気となる微生物が体の中に入って感染しても、症状が出ない状態を「保菌」といいます。たとえば、ノロウイルスに感染した保菌者でも、3〜5割は無症状です。保菌者自身は元気ですが、汚れた手でドアノブなどを触ったりすると、ほかの人に感染する恐れがあります。

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感染を予防するには

  • 飛沫感染を防ぐには
    →咳やくしゃみをする際に、マスクやハンカチで飛沫が飛ばない配慮を。どちらもなければ、服の肘近くを顔に近づけて(写真参照)飛沫を抑える工夫を。
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  • 空気感染を防ぐには
    →人ごみをできるだけ避けたり、狭い空間で保菌者と一緒にいる時間を避けてください。

  • 接触感染を防ぐためには
    →手洗いが一番大切です。

※以下の画像は全て、クリックすると大きいサイズで見ることができます。

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ぬれた手は、しっかり乾かすことが大切です。手指がぬれていると。病原菌がほかのところにうつってしまいます。
家庭では、できるだけ自分専用のタオルを。職場や飲食店のトイレなどでのタオルの共用はお勧めできません。ペーパータオルで、こすらずに押さえ拭きしてください。
また、アルコール消毒は、正しい手順で行いましょう。

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手荒れ対策
感染予防のためには、手荒れ対策も大事です。手が荒れると、ばい菌が付きやすいからです。

  • 石鹸はしっかり洗い流す
  • 熱いお湯の使用を避ける
  • 石鹸と流水で洗ったあと、すぐにアルコール製剤を使用しない
  • 手をしっかり乾燥させる

ハンドクリームなど、ご自分に合った保湿剤を使用し、手指のマッサージをしましょう。

病院での感染の標準予防策
洛和会ヘルスケアシステムの病院では、医療者は一段と厳しく感染予防に努めています。手洗いキャンペーンを実施して、感染予防を徹底しています。おむつ交換も手袋やエプロンを着用し、患者さまごとに交換しています。

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日常生活で大切なこと

  • 感染をもらわない
  • 感染を人にうつさない
  • 感染を広げない


おわりに

手洗いは重要な感染対策です。正しい知識をもち、感染予防対策をみんなで広げていくことが大切です。自分の身は自分で守りましょう。


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