2015年02月14日

第180回らくわ健康教室【介護版】
「地域密着型サービスって何? 〜今までと変わらない自分らしい生活を〜」

2014年2月7日開催のらくわ健康教室では、「地域密着型サービスって何? 〜今までと変わらない自分らしい生活を〜」と題して、介護支援部 地域連携課 課長の伊関 潤也(いせき じゅんや)が講演しました。


概要は以下のとおりです。

 
5116.jpgはじめに
「地域密着型サービス」という言葉を聞かれたことがありますか? 超高齢社会に入ったわが国で、高齢者の皆さまが地域で今までと変わらない暮らしを継続できるよう、国が進めている対策の1つです。
これからの高齢社会の行方を考えながら、地域密着型サービスの中身についてご説明します。

高齢人口が急増しています
65歳以上の高齢者は2015(平成27)年には約3,395万人になると推計されていますが、これが10年後の2025年には、約3,657万人に増える見込みです。このうち75歳以上は、2015年は1,646万人、2025年には2,179万人へと、500万人以上も増加します。
現在でも、「退院したいけれど、独居で介護が必要なため自宅へ帰れない」「老老介護で施設に入れない…」といった悩みをお持ちの高齢者が多いなかで、対策は急務です。

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域包括ケアシステム
地域包括ケアシステムとは、厚生労働省が、2025年をめどに確立をめざしている高齢者ケアのあり方です。高齢者が地域で今までと変わらず自分らしい生活が送れるように、医療や介護・予防・生活支援サービスなど、包括的な支援を行う体制です。その一環として、「地域密着型サービス」が位置づけられています。

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地域密着型サービス
地域密着型サービスとは、2006(平成18)年4月の介護保険制度改正で新導入された介護サービスです。できる限り住み慣れた地域で生活ができるように創設されたサービス体系です。介護サービスを利用できる対象者は「要支援」または「要介護1」以上です。身近なところでサービスが受けられるように、事業所が所在する市町村の被保険者だけがサービスを利用できます。地域の特性を生かしたサービスを市町村が主体となって提供します。地域密着型として、より目が届きやすい市町村が事業所の指定・指導・監督を行います。

地域密着型サービス創設の背景

  • 大規模集約型の在宅介護サービスや施設サービス中心の施策では、高齢者自身のニーズに対応できていなかった。
  • 介護保険者である市町村の役割が不明確。
  • サービスの質が悪い。
  • 明るく活力ある高齢化社会をめざす。
  • 地域でサービスをつくっていくこと。

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地域密着型サービスの種類・特徴
【グループホーム】
入所条件:

  1. 介護が必要な認知症と診断された方
  2. 要支援2または要介護1〜5の方
  3. 施設の位置する市町村の被保険者

グループホームの特徴は、1グループ(ユニット)9人定員の小規模人数で、家庭的でゆったりとした環境での生活を提供します。食事、洗濯などの家事を共同で行います。小規模で「なじみ」の環境ができ、少人数のため、きめ細やかな見守りやサービスが可能です。
利用料金は、要介護度や家賃、生活費(食費、水道光熱費など)、定員などにより変わりますが、洛和グループホームの場合、合計で月額約14万3千円〜23万6千円です。

【小規模多機能サービス】
高齢者が、地域での生活を維持することができるように「通い」「泊まり」「訪問」の3点サービスを組み合わせたサービスです。これまで別々の施設で受けていたサービスを一カ所で受けられるという利点があります。
小規模多機能を利用すると、担当が小規模多機能のケアマネジャーに変更になり、登録制で、介護保険負担が定額となり、今まで利用していたサービスは終了となります。利用定員は1日15人です。
具体的なサービスの特徴として、「通い」は利用時間の幅が広いこと、「宿泊」はショートステイよりも利用しやすいこと、「訪問」は短時間の利用が可能なことが挙げられます。
利用料金は、要介護度や食事・宿泊の回数などによって変わります。例えば、要介護1の方が週5回の通い、週2回の泊まりをした場合、料金は約7万2千円になります。

【認知症対応型デイサービス】
一般のデイサービスのような集団(30〜40人)ではなく、定員12人の少人数制で、認知症の状態に応じて個別または少人数の機能訓練やレクリエーションを提供します。
1日(回)の利用料は、サービス料と食事代の合計で約1,300円〜2,000円で、入浴料は別途約50円かかります。

【夜間対応型訪問介護】
通常の介護サービスとは異なり、深夜(午後10時)〜早朝(午前6時)に何回か訪問してもらって介護が受けられるサービスです。

対象は、介護認定を受けている方で、地域密着型サービスに登録している方です。
利用料金は、基本夜間対応型訪問介護費が月額1,000円、定期巡回サービス費が1回につき381円、随時訪問介護サービスが1回につき580円です。

地域密着型特養・有料老人ホーム
小規模の定員(30人未満)で運営する、地域に密着した老人ホームです。食事、入浴、排泄、機能訓練など、日常生活の支援を行います。市町村が運営(委託も)する地域密着型介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム:以下「特養」)と、民間が運営する地域密着型特定施設(有料老人ホーム)があります。入居資格は、要介護1以上で、その地域に住民票がある方です。
利用料金は、地域密着型介護老人福祉施設(特養)が月額12〜15万円ぐらい(居住費、食費、介護費用など含め)ですが、世帯収入に応じて軽減制度があります。地域密着型特定施設(介護付き有料老人ホーム)が月額17〜23万円ぐらい(居住費、食費、介護費用など含め)です。

自治体のガイドブックも参考に
地域密着型サービスの利用料など詳細は、京都市が区役所や市内の高齢サポート(地域包括支援センター)などに置いている高齢者のためのサービスガイドブック「すこやか進行中!」でも確認できます。

洛和会ヘルスケアシステムの介護サービス
当会では、施設・居住系サービスだけでも、京都市内や府内、滋賀県内などに合計30カ所以上のグループホームのほか、小規模多機能(京都市内で5カ所)、特養や有料老人ホームの運営など、多くのサービスを行っています。関心のある方は以下にお問い合わせください。

電話お問い合わせ
 洛和会入居相談センター
 フリーダイヤル0120(045)507
 (担当:柏本・別府・小川・藤原・後藤)


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