2016年03月24日

らくわ健康教室【介護版】「入浴と癒やし 〜お風呂はストレスを適当なレベルまで下げてくれる〜」

2016年1月13日開催のらくわ健康教室では、「入浴と癒やし 〜お風呂はストレスを適当なレベルまで下げてくれる〜」と題して、洛和デイセンタースパ音羽 副係長で介護職の中嶋 妙子(なかじま たえこ)が講演しました。

概要は以下のとおりです。

7286.jpgはじめに
本日は、安全な入浴の仕方や、お風呂の癒やし効果、手作り入浴剤、洛和デイセンタースパ音羽での入浴サービスについてお話しします。

安心・安全に入浴できていますか?
皆さまはどんなお風呂に入っていますか? どんな入り方をしていますか?
入浴中の死亡事故は、年間1万4,000件も起きています。この数は、交通事故の死亡者数とほとんど一緒なのです。このうち1万2,000件は、高齢者の死亡事故です。溺死だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞による死亡例も珍しくありません。寒い北海道や東日本より、西日本のほうが多いことも特徴です。
安全な入浴方法は、お風呂の温度は40度以下、入浴時間は15分以内が目安(汗ばむ程度)です。
眠たくなったら、危険信号です。湯船から上がりましょう。でも急に立ち上がるとヒートショックを起こしかねないので、急に上がらず、ゆっくりと立ち上がりましょう。

ヒートショックって何?
急激な温度の変化で体がダメージを受けることです。暖かい居間から、温度差が10度以上ある、暖房のない脱衣所・浴室に入ると、血圧の急激な上昇や下降が起こり、倒れたり意識喪失などが起きることがあります。
※以下の画像は全てクリックすると大きいサイズで見ることができます
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ヒートショックを防ぐには    
  • 入浴前:
    脱衣所を暖かくしておく。浴室の床・壁に暖かいシャワーをかけて浴室を温める。
  • 入浴中:
    湯船に入る前に手・足の末端部分からかけ湯をして、徐々に体を温める。入浴時間は、ほんのり汗ばむ程度に。
  • 入浴後:
    ゆっくり立ち上がって湯船から出る。  
入浴の前後には、コップ一杯程度の水分を補給しましょう。「せっかくのほっこりができない」と思われる方もおられるでしょうが、以上のような危険があるということを理解したうえで入浴していただきたいのです。また、ご家族が入っておられるときは、「湯加減はどう〜?」「大丈夫か〜?」などの声掛けもして、安全を確かめましょう。

お風呂による癒やし効果
入浴は、気持ちを鎮める働きがあります。副交感神経が働き、落ち着いた気分になります。
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このほか、入浴は、自分の好みに合わせたお湯・環境にすることによって、聴覚・視覚・嗅覚からも癒やされます。
  • 耳からくる癒やし
    自然の音(風の音、鳥の声、虫の音など)や自分の好きな音楽を聴きながら入浴すると、情景が頭に浮かび、過去にタイムスリップするような気がします。
  • 視覚からくる癒やし
    人間がものを認識する80%が色による情報で、見る色によって心身への作用は変わってきます。例えば、青いサングラスをかけて食べ物を見ると、おいしくなさそうな色に見えるため、食欲が落ちるといった感じです。では、「緑」はというと、落ち着き、平和、共感、成長、信頼などを意味します。緑は深い思いやりの色で、ヒーリングを表す色です。よって、お風呂場に観葉植物を置くのも癒やし効果があります。
  • 嗅覚からくる癒やし
    香りはストレスで疲れた心を癒やし、体の調子を上げてくれ、美容にも効果的です。柑橘系の香りは、気持ちが沈んだときに効果があります。フローラル系(ジャスミンなど)の香りは、こわばった心を癒やしてくれます。ラベンダーは、リラックス・安眠効果があります。
手作り入浴剤
昔から、以下のような手作り入浴剤が用いられてきました。

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ヨモギは、そのまま湯船に入れても、煮汁でも良いです。血行促進や、肩こり防止などに役立ちます。サクラは、木の皮を使います。湿疹や打ち身、炎症を抑えます。菖蒲(ショウブ)は、刻んで入れると温浴効果が上がります。

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ドクダミは、煮汁を入れます。三大薬草の一つで、さまざまな効用があります。ミントは、そのまま入れても煮汁でもいいです。上がったとき、さっぱりします。

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キクは、葉を袋に入れてお風呂に。ショウガは、すったり、刻んだものを入れますが、刺激があるので、皮膚の弱い方は要注意です。ミカンは、皮を干し、カリカリになったものを袋に入れてお湯に入れると、体が温まります。

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ユズは、爪楊枝で穴をあけたり半分に切ると、香りがより強く出ます。マツは、葉の油が体を温めてくれます。ダイコンは、葉を切って干して、カリカリに。それを刻んでネットに入れ、湯船に入れます。

このような方はどうしたら?
一人暮らしの方、体が不自由な方(高齢の方も)、浴槽が使いづらいなどの理由で自宅では入浴が難しい方は、どうしたら安心・安全で楽しい入浴ができるでしょうか? 安心して入れる入浴施設におけるチェックポイントは、誰かの目があって、浴室・浴槽の環境が整っているところ、入浴の手伝いをしてくれる人がいるところです。
銭湯や、介護施設が候補に挙がります。洛和デイセンタースパ音羽も、そんな条件を満たした施設です。

洛和デイセンタースパ音羽
オープンしてまだ1年の新しいデイセンターです。入浴は、午前10時〜午後1時と午後3時〜午後6時の短時間の2部制で、食事の提供もあります。無料フリードリンクも用意しております。介護保険制度に基づいた施設ですので、基本的には要介護認定を受けられた方が対象です。要介護度によって負担額が異なりますので、
詳しくは当施設[TEL:075(584)0002]までお問い合わせください。
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季節感にあふれたお風呂やジャグジーが楽しめます。車いすの方や歩けない方にも入っていただける「特浴」風呂もあります。

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