2018年12月04日

日本女子プロ野球選手向けに洛和会音羽病院 産婦人科の医師が講演を行いました

洛和会ヘルスケアシステムが行っているCSR活動の一環として、11月29日に洛和会音羽病院 産婦人科 医師の矢野阿壽加が、日本女子プロ野球の京都フローラとレイアの選手を対象に「月経コントロールとドーピングにならないための薬について」をテーマに講演を行いました。京都フローラは、当会が応援をしているチームでもあります。

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トップアスリート選手は試合の日にベストコンディションで挑めるのが理想ですが、女性選手の場合には、月経による体調不良や精神的影響で最良の体調で挑めないことも起こりえます。そうした最悪な状況を避けるためのひとつの手段として、ホルモン剤(ピル)を用いて試合日に月経が重ならないようにする「月経コントロール」について学びました。

少し前まではホルモン量の比較的多い中用量や低用量のピルが主流でしたが、現在では体への負担を最小限にとどめた超低用量のピルも普及しているそうです。
月経コントロールは近隣の産婦人科など、どの病院・医院でも気軽に相談できるそうなので、気になる方は相談されてみてはいかがでしょうか?

また講義の後半では「ドーピングにならないための薬」について、病院で処方される薬や市販の薬で気を付けたいものについての説明もありました。
自分の飲む薬にどのような成分が入っているか、特にアスリート選手は注意が必要です。

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一般的にアスリート選手は運動量に比べてエネルギー摂取量が少ない場合が多く、貧血や骨粗鬆症なども起こりやすく、そうした体調不良からもベストコンディションを保てない場合があるそうです。かかりつけの婦人科や内科を持ち、しっかり体調管理を行い、試合に臨んでいただければと思います。

洛和会音羽病院では月経に関するさまざまな相談をはじめ、女性特有の乳がんや子宮がんなどの早期発見、体調管理などに役立つさまざまな健診(⇒洛和会京都健診センター レディース健診)も行っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。


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