京都を拠点に活動する絵描きユニット だるま商店様が制作されたこの絵画。
患者さんや地域の皆さんへ、鍾馗(しょうき)さんに見守られている安心感を届けながら、現世の閉塞感から解放され少しでも明るい気持ちになってもらいたいという思いが込められています。見れば見るほど、唯一無二の世界観へ引き込まれるこの作品の魅力に迫ります。
まずは主役として大きく描かれた迫力ある鍾馗(しょうき)さん。
洛和会音羽病院、洛和会音羽記念病院、洛和会音羽リハビリテーション病院のある山科から京都のまちを見守っています。
鍾馗とは、中国の民間伝承に伝わる道教系の神。鍾馗さんが五色の鬼を引き連れて町中の邪気払いをしていた故事があり、現在でも京都の町屋などでは魔除けとして門などの上に鍾馗さんを置く風習が見られます。
その五色の鬼たちがこちら。この行列が祇園祭の山鉾巡行の基礎になったといわれています。カラフルな衣装を身にまとい、思い思いに歩く姿はユーモアにあふれ、邪気を祓ってくれるありがたさと同時になぜか親近感を覚えます。
さて注目は、京都のまちに描かれた当会の施設や職員たちの姿。
当会発祥の地、矢野医院が描かれています
こちらは洛和会丸太町病院
洛和会東寺南病院は京都タワーのそばに描かれています
子どもたちの世話をする保育士や車いすを押す介護士など、当会職員の働く様子が生き生きと描かれ、当会のロゴマーク入り送迎車も走っています。
教育や研究をする様子
空には友禅菊や天女とともに、当会のうちわが飛んでいます
ほかにも見所満載、まさに圧巻!
京都のまちの美しさと、そこに根差し地域の皆さんと絆を育む当会が、鍾馗さんに守られている。この『洛和会鍾馗邪気祓絵図』にあふれる魅力とパワーは、皆が一丸となりコロナ禍を乗り越えるためにも、大きなチカラとなってくれることでしょう。