2009年05月19日

干しえびのふりかけ

〜グルコサミンでいつまでも若々しく!〜

Shimakawa洛和会音羽病院 母子センター 所長
(NST委員長)
島川哲郎

071205sugimoto洛和ヴィラアエル
栄養科
(管理栄養士)
杉本友佳

0905ebi_2

材料(1食分、小さじ2杯分)

  • 干しえび・・・・・・・・・・・30g
  • 塩・・・・・・・・・・小さじ1/3
  • 青のり・・・・・・・・・・小さじ1
  • 黒ごま・・・・・・・・・・小さじ1
  • 山椒・・・・・・・・・・・・・・少々

※密閉できる容器で保存し、香りが飛ばないうちに使い切りましょう。

作り方

  1. 干しえびをフライパンでからいりする。
  2. からいりした干しえびをすり鉢やミルミキサーなどで細かくする。
  3. 細かくなった干しえびと塩、青のり、黒ごま、山椒を合わせて出来上がり。

ワンポイントアドバイス

  • 干しえびの生臭さを飛ばし、すりやすくするため、しっかりとからいりしましょう。
  • 岩塩など、ミネラルの多い塩を使用するとさらに味がまろやかになります。そのほか、すりおろしたユズの皮などお好みの薬味を加えてオリジナルのふりかけにしてみてはいかがでしょうか。
栄養価
エネルギー:約11kcal  カルシウム:180mg  塩分:約0.5g 
 ※干しえびはグルコサミンを比較的多く含む食品です。

栄養素MEMO
最近注目されている栄養成分(3) グルコサミン
グルコサミンはアミノ糖という糖の一種で、軟骨の成分として重要なコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ケラタン硫酸などのグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の材料となります。グリコサミノグリカンは体内ではタンパク質と結合しプロテオグリカンのかたちで軟骨や結合織などに存在しています。軟骨には2%のプロテオグリカンが含まれますが、このわずか2%で、軟骨の80%を占める水分をつなぎ止めることによって軟骨にスポンジのような柔軟性と伸縮性を持たせて関節を守っています。
グルコサミンは体内でも合成されますが、その生合成は加齢とともに落ちていきます。こうなると、軟骨が再生されにくくなり、膝などの関節痛が発生する原因のひとつになります。
グルコサミンは食物には微量しか含まれませんが、ウナギ、干しえび、山芋、オクラ、フカヒレなどには比較的多く含まれています。


0905otomarukun (『おとまるクン』2009年5月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

■広報誌「おとまるクン」についてのお問い合わせは
アールプランニング TEL 075(593)7789 まで



2009年03月10日

ザッハトルテ〜チョコレートからとろうポリフェノール〜

Shimakawa洛和会音羽病院 母子センター 所長
(NST委員長)
島川哲郎

      

Okumura_2 洛和会丸太町病院 栄養科
(管理栄養士)
奥村のりこ

      

Choco_2

材料(直径15cm 1台分)

  • 無塩バター・・・・・・・・・・・・・・・・70g
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
  • 卵黄・・・・・・・・・・・・50g(約3個分)
  • ビターチョコレート・・・・・・・・・・90g
  • 卵白・・・・・・・・・・・・90g(約3個分)
  • グラニュー糖・・・・・・・・・・・・・・50g
  • 薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60g
  • あんずジャム・・・・・・・・・・・・・・80g
  • コーティング用チョコレート・・・50g

<飾り>

  • ホイップクリーム・・・・・・・・・・適宜
  • イチゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・適宜
  • ブルーベリー・・・・・・・・・・・・・適宜
  • ミントの葉・・・・・・・・・・・・・・・適宜

作り方

  1. ボウルに入れた無塩バターをクリーム状に練り、砂糖を加えて泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
  2. 1.に卵黄を少しずつ加え、泡立てる。
  3. ビターチョコレートを湯煎(ゆせん)で溶かし、あら熱をとってから2.に加えて混ぜる。
  4. 卵白にグラニュー糖を3回に分けて加えながら泡立ててメレンゲを作り、3.に加えて混ぜる。
  5. ふるった薄力粉を4.に加え、ゴムベラでサックリと混ぜ合わせる。
  6. クッキングペーパーを敷いた型に5.を流し入れ、170℃のオーブンで約45分焼く。
  7. 6.が冷めたら、2枚にスライスし、切り口にあんずジャムを塗って重ね、表面全体にも塗る。
  8. 7.をケーキクーラーに乗せ、溶かしたコーティング用チョコレートを一気に流しかけ、固まるまで時間をおく。
  9. チョコレートのひび割れを防ぐため、温めた包丁で8.を切り分け、砂糖なしのホイップクリーム、フルーツ、ミントの葉を添える。

ワンポイントアドバイス

  • スポンジの膨らみすぎた部分は切り落とし、砕いてあんずジャムと混ぜ、凹面に埋めると表面がきれいになります。
  • 市販のココアスポンジケーキを使ってもおいしく、簡単に作れます。
栄養価(1人分 15cm型の8分の1量) エネルギー:約297kcal

栄養素MEMO
最近注目されている栄養成分(2) ポリフェノール
ポリフェノールとは植物の光合成によって生成される苦味や渋味、色素などの成分の総称で、植物の活性化にはなくてはならない物質です。近年、このポリフェノールが人体においてもその強力な抗酸化作用において動脈硬化の予防やがんの予防に有効に働いているということが明らかになってきました。現在では5大栄養素、食物繊維につぐ7番目の栄養素として盛んに研究が行われており、糖尿病や、花粉症、老人性認知症などにも効果があると報告されています。
ポリフェノールには多くの種類があり、ブドウやブルーベリーに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボン、お茶に含まれるカテキンやタンニンなどが有名ですが、その他にもクルクミン(カレー粉)、セサミノール(ゴマ)、カカオマスポリフェノール(チョコレートやココア)など、注目を浴びているものがたくさんあります。一つのものにこだわらず、色々な食べ物から摂取すると良いでしょう。


0903otomarukun (『おとまるクン』2009年3月号より)
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2009年01月16日

豚肉の昆布巻き〜コエンザイムQ10で老化予防〜

Shimakawa洛和会音羽病院
母子センター 所長

NST委員長
島川哲郎

      

Hasegawa_2 洛和会音羽病院
栄養科
係長
(管理栄養士)
長谷川由紀

Kobumaki

材料(8本分)

  • 早煮昆布・・・・・・・・・50g
  • 豚モモ肉薄切り・・・240g
  • かんぴょう・・・・・・・・ 20g
  • ダイコン・・・・・・・・・・適宜
  • ニンジン・・・・・・・・・ 適宜
  • 水・・・・・・・・・・・・ 4カップ
  • 酒・・・・・・・・・・・・・ 50ml
  • 梅干し・・・・・・・・・・・1個
  • 砂糖・・・・・・・・・・ 大さじ3 
  • みりん・・・・・・・・・大さじ3
  • しょうゆ・・・・・・・・ 大さじ3

作り方

  1. 昆布はさっと洗って水に浸し、扱いやすい軟らかさになったら取り出し、20cmの長さに切る。浸した水は残しておく。
  2. かんぴょうは水洗いし、塩もみをしておく。ダイコンやニンジンは昆布の幅に合わせて拍子木切りにしておく。
  3. 1.の昆布の上に豚肉をのせる。ダイコンやニンジンを芯にして巻いていき、上下2カ所をかんぴょうでしばる。
  4. 1.の浸した水に3.の昆布と酒、梅干しを入れ、落とし蓋をして昆布が軟らかくなるまで煮る。
  5. 昆布に串を刺して軟らかくなっていたら、砂糖を加え、約10分煮る。その後、みりんとしょうゆを加えて弱火にして、煮汁を少し残し火を止めてそのまま冷ます。
  6. 2つに切って盛りつけ、煮汁をかける。

ワンポイントアドバイス

  • 早煮昆布(一度蒸してある昆布)を使うと、早く軟らかく煮えます。
  • 昆布は幅を5cm程度にカットしておくと、大きさがそろいます。また、薄い昆布の場合は2枚重ねるとボリュームも出ます。(写真は2枚重ね)
  • 栄養価(1本分):106kcal
  • たんぱく質:6.8g
  • 食物繊維:3.2g
  • 塩分:1.0g
  コエンザイムQ10は豚肉などに含まれる栄養素です。

栄養素MEMO
最近注目されている栄養成分(1)  コエンザイムQ10(ユビキノン)   
コエンザイムQ10は酵素の働きを助ける補酵素のひとつです。体内では主に細胞内小器官であるミトコンドリアに存在し、体の元気の源になる細胞のエネルギー(ATP)の産生に重要な役割を果たしています。また、強力な抗酸化物質として、生活習慣病や老化の予防にも役だっています。
コエンザイムQ10は体内でも合成されますが、加齢とともに合成能力が衰えていきます。20歳代がピークで40歳前後から急速に減少するため、食べものやサプリメントから補給する必要があります。食べものでは牛肉や豚肉、豆類、サバやイワシなどに多く含まれます。


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