2010年05月29日

妊婦さんは要注意! 風疹ワクチン

洛和会音羽病院 産婦人科 医員 池田 裕美枝(いけだ ゆみえ)

先天性風疹症候群とは?

1005ninpu_2 妊婦さんが妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し、先天性風疹症候群になる可能性があります。先天性風疹症候群とは、赤ちゃんに難聴や白内障、心疾患、精神運動発達遅滞などの障害を起こす病気ですが、残念ながら治療法はありません。風疹ワクチンの接種は、この先天性風疹症候群にかからないよう予防するのが目的です。

ワクチン接種方法

風疹ワクチン定期接種の対象は生後12〜90カ月の幼児です。2006(平成18)年4月からは麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)も接種可能になりました。1回目を満1歳、2回目を幼稚園最終学年に接種します。
また、2006(平成18)年6月以降、麻疹および風疹ワクチンの接種対象と回数が変わった関係で、経過措置で2008年4月から5年間のみ、まだ1回しかワクチンを受けていない中学校1年生と高校3年生に相当する年齢の人は公費負担(無料)でMRワクチンの摂取ができます。

抗体価が高い? 低い?

妊婦検診では妊娠初期に風疹抗体価を調べています。抗体価が高ければ風疹にかかる心配はありませんが、抗体価が低いと妊娠中に風疹にかかる可能性があります。妊娠中は風疹ワクチンは接種できないため、抗体価の低い妊婦さんには、ウイルスの感染を避けるためにも人混みを避け、できるだけ風疹にかからないように注意していただいています。
産後は風疹ワクチンを接種できるので、抗体価が低いと診断された方の多くは、次に妊娠する赤ちゃんのために、出産後すぐに風疹ワクチンを任意接種されています。

お問い合わせ
洛和会音羽病院
075(593)4111(代)
ご予約
洛和会音羽病院 予約センター
0120(489)300


1005otomaru (『おとまるクン』2010年5月号より)
「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や 病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステム の各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけるようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

■広報誌「おとまるクン」についてのお問い合わせは
アールプ ランニング TEL 075(593)7789 まで



2010年04月20日

飲んで予防! ポリオワクチン(お子さま対象)

ポリオとは?
ポリオは脊髄などの運動神経に感染が広がると手足の麻痺を引き起こすウイルスで、感染すると1,000人に約1人の割合で麻痺を発症し、その半数ほどに後遺症を残すといわれています。1〜2歳の子どもがかかることが多かったので、以前は小児麻痺といわれていました。1961(昭和36)年にポリオ生ワクチンの集団接種が開始されて以降、ポリオ患者数は激減し、現在日本ではほとんど発生していませんが、中国や東南アジアなど近隣諸国ではいまだに流行しています。

口→腸のルートで感染
ポリオウイルスは感染者の糞便や唾液などに排泄され、汚れた手指や飲食物、おもちゃなどを介してや、まれに汚染された飲食物(ミルクや水など)を通して、経口的に感染します。口から入ったポリオウイルスは腸から体内に入り込みます。それを防御するための抗体を腸の粘膜につくるために、ポリオワクチンは注射するのではなく口から飲み込むのです。

接種方法
1004yagami_3 ポリオワクチンは春と秋の計2回、地域の保健所で接種します。スポイトで赤ちゃんに飲ませるだけなので、痛みは伴いません。通常は生後3カ月〜1歳半の間に接種することが多いのですが、7歳半までは公費で接種できます。詳細は地域の保健所または当病院の外来でご相談ください。

洛和会音羽病院 小児科 医員 八上 隆行(やかみ たかゆき)>

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2010年02月22日

まとめて予防接種! 三種混合・二種混合ワクチン

洛和会音羽病院 小児科
シニア・レジデント3年次 小池 由美(こいけ ゆみ)

1002koike三種混合(DPT)ワクチン、二種混合(DT)ワクチンとは?
ジフテリア(Diphtheria)と百日咳(Pertussis)と破傷風(Tetanus)の3つの予防接種が混合されたワクチンです。二種混合ワクチンは、ジフテリアと破傷風の2つが混合されています。副反応により一時接種が中止されたこともありましたが、わが国で改良され、1981(昭和56)年から世界に先駆けて接種されており、その有効性と安全性が認められています。

ワクチンで予防する病気について
〔ジフテリア〕
高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐(おうと)などの症状が表れ、発症の2〜3週間後には心筋障害や、神経麻痺を引き起こすこともある恐ろしい病気です。予防接種の普及のおかげで近年日本ではほとんど発生しません。

〔百日咳〕
普通の風邪のような症状で始まりますが、咳がひどくなり、顔を真っ赤にしてせき込むようになります。小さい赤ちゃんがかかると呼吸困難に陥ることもあり、肺炎や脳症などの重い合併症を引き起こすこともあります。

〔破傷風〕
土の中にいる破傷風菌が傷口から侵入して病気を起こします。菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死に至ることもあります。菌は日本中のどこにでもいるため、いつでも感染する可能性があります。

接種方法と副反応
1回0.5mlを皮下に注射します。注射した部分が赤くなったり、少し痛みが出ることがまれにあります。接種後症状に不安のある方は気軽に相談してください。
接種年齢は、1期として生後3カ月目から1歳までの間に3〜8週おきに三種混合を3回、その後1年〜1年半後に追加免疫を1回します。そして2期として小学校6年時に二種混合で追加免疫をします。定期接種なので対象年齢であれば無料で接種できます。接種し忘れなどで対象年齢を越えている場合でも自費で接種可能です。

お問い合わせ・ご予約
予防接種を受けるには…
予約センターを通じて予約してください。

洛和会音羽病院
予約センター  0120(489)300
小児科  075(593)4111(代)


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「おとまるクン」は患者さま・利用者さま向けの広報誌です。健康管理や 病気の治療に関する解説を中心に、医療・介護施設の紹介やイベ ント情報などを掲載しており、毎月1日に発行しています。
洛和会ヘルスケアシステムの各施設の入り口にラックを設置し、自由に持ち帰っていただけ るようになっていますので、来院・来所された際にはぜひ手にとってご覧ください。

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